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先週末の映画ランキングは「美女と野獣」が依然として2位以下を引き離したまま6週連続首位を記録。新作は2本ランクインしましたが、いずれも週末2日間で1億4,000万円程度でまったく振るわず、映画界は完全に1強ムード…
- 美女と野獣
- 家族はつらいよ2
- ちょっと今から仕事やめてくる
- 名探偵コナン から紅の恋歌
- ピーチガール
映画ランキングは止まらぬ美女のV6!
「美女と野獣」が6週連続首位!
6週目の週末も勢いはまったく衰えることなく、
「美女と野獣」の興行収入は3億5100万円というダントツの数字。
累計興行収入100億円突破はおあずけになりましたが、
今週末は余裕でクリアできるでしょう。
V7は「ローガン」に阻止される可能性もありそうですが…
「アナと雪の女王」は6週目に「名探偵コナン」に首位の座を奪われ、
その翌週には再び首位を奪還し、
最終的には16週目まで首位をキープしましたが、
これは観客動員数を基にしたランキングでのこと。
アナ雪は6週目でも8億円なのに…→歴代連続首位記録ランキング
興行収入のランキングでは16週連続首位というとてつもない大記録で、
邦画歴代2位の「君の名は。」でさえ足元にも及びません。
そういう意味で、
「アナと雪の女王」を超えた!
というのは事実だけど、事実ではなかったりします。
現時点では「美女と野獣」はまだまだ数字的には差があります。
でも、映画館ジャックの状況は続いていて、
「君の名は。」の6週目と同じようにほとんど一人勝ち状態です。
リピーターも多くて、映画館は完全に1強ムード。
「家族はつらいよ2」が初登場2位
山田洋次監督作品はコンスタントに興行収入10億円を超えてきますが、
この作品は昨年3月に公開されたばかりのシリーズ第2作。
週末2日間のオープニング興行収入1億3300万円というのは少なめで、
最終興行収入13億8,000万円を記録した前作との興行収入比76.9%でした。
ギリギリ10億円ラインでしょう。
2013年の「東京家族」と同じ家族のキャストで描いていて、
橋爪功、吉行和子、妻夫木聡、蒼井優、夏川結衣、西村雅彦らが再集結。
前作から数年後に再び巻き起こる平田家の騒動を描いた喜劇。
「ちょっと今から仕事やめてくる」が初登場3位
原作は電撃小説大賞メディアワークス文庫賞を受賞し、
60万部を突破した北川恵海の同名ベストセラー小説ですが、
東宝のマーケティング力をもってしても期待以上にはなってないはず。
週末2日間のオープニング興行収入は1億4000万円ですが、
サラリーマンが共感する内容だけあって、
仕事終わりに見られる平日レイトショーの観客動員数が多いとか。
「八日目の蟬」や「ソロモンの偽証」で知られる成島出監督作品は地味めで、
作品の評価と興行成績はあまり直結しないのですが、
「ちょっと今から仕事やめてくる」も10億円を超えたあたりが限界値か。
「名探偵コナン から紅の恋歌」は4位に下がりましたが、
公開6週目でついに「純黒の悪夢(ナイトメア)」が持つ興行収入63億5,000万円という記録を追い抜いて、
シリーズ歴代最高成績となりました。
「名探偵コナン」シリーズ歴代興行収入ランキングTOP10(5月14日時点)
映画ランキング6位以下は…
6位 ワイルドスピード ICE BREAK
7位 君のまなざし
8位 ガーディアンズ・オブ・ギャラクシー:リミックス
9位 帝一の國
10位 メッセージ
「ワイルドスピード ICE BREAK」は週末2日間で1億円。
累計興行収入は37億円を突破しました。
「帝一の國」は5週目で累計興行収入16億円をクリアしましたが、
漫画原作かつ青春恋愛もの以外のジャンルとしてはスマッシュヒット。
これがさすがの東宝クオリティなんだよね。
今週末公開の注目作品
LOGAN ローガン
「X-MEN」シリーズのスピンオフとして製作された「ウルヴァリン」シリーズの第3作にして最終章。
ミュータントの大半が絶滅したと思われる時代で、
ウルヴァリンことローガンはアメリカとメキシコの国境近くで仕事しながら、
プロフェッサーXことチャールズを匿まっていたが、
そんな彼のもとに言葉を話せないローラという謎めいた少女が母親と現れ、
娘をノースダコタまで連れて行ってほしいと懇願された。
チャールズはローラのことを「ようやく現れたミュータント最後の希望」と迎え、
ローガンには協力するように命じるが、
それは同時に彼女の行方を追う組織から容赦なく命を狙われることに…
17年間にわたってウルヴァリンを演じてきたヒュー・ジャックマンにとって、
これが正真正銘ラストウルヴァリン!
アクションよりも人間ドラマを重視したジェームズ・マンゴールド監督の匠演出。
鍵を握る少女ローラ役のダフネ・キーンは今後注目。
花戦さ
豊臣秀吉に「ぎゃふん」と言わせる歴史エンターテインメント。
16世紀後半、時代は豊臣秀吉が天下統一した頃。
民を苦しめる秀吉の圧政に立ち向かうべく町衆の先頭に立った池坊専好は花の美しさを武器に戦いを挑むが…
戦国時代に実在した初代池坊専好という花僧を野村萬斎が演じ、
豊臣秀吉役には市川猿之助
織田信長役には中井貴一
前田利家役には佐々木蔵之介
千利休役には佐藤浩市
という豪華な俳優陣が出演する時代劇ですが、
いかんせん、配給は東映。
野村萬斎主演映画は「陰陽師」とか「のぼうの城」など、
ヒットした作品はいずれも東宝で、
ゴジラの動きを演じた「シンゴジラ」も東宝。
大惨敗した「スキャナー 記憶のカケラをよむ男」は東映で、
オープニングで1億円を超えられるかどうか?
ゴールド 金塊の行方
1995年にアメリカとカナダの経済界と、
証券市場に大きなダメージをもたらした詐欺事件(通称「Bre-X事件」)の映画化。
インドネシアの山奥にあるジャングルで過去最大の巨大金鉱を発見した金鉱採掘者、
鉱山事業の失敗で破産寸前に追い込まれていた彼は一攫千金を成し遂げ、
“時の人”として、メディアにもてはやされるが、
しかし、170億ドルを金塊が一夜にして消えてしまったことで、
経済界を揺るがす大事件に発展していく…というクライムサスペンス。
主演は「インターステラー」「ダラス・バイヤーズクラブ」のマシュー・マコノヒー、
監督は「シリアナ」のスティーブン・ギャガン。
イギー・ポップが書き下ろした主題歌「GOLD」も話題の作品。
武曲 MUKOKU
芥川賞作家である藤沢周の小説「武曲」を映画化。
生きる気力を失って自堕落な日々を送る剣道5段の凄腕剣士と、
本人も気付いていない天性の剣の才能を秘めた少年。
この二人が繰り広げる宿命の決闘を描いたヒューマンドラマ。
監督は「夏の終り」や「私の男」で知られる熊切和嘉監督。
主演は綾野剛。
その他、村上虹郎や前田敦子、風吹ジュン、小林薫、柄本明。
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