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昨年末の大爆発から1ヶ月近く経ちましたが、映画館は客足が鈍ったまま首位でも2億円を超える程度の興行収入という低調なランキングが続いていて、ほとんど変わり映えしない真冬興行はいつまで続く?
- ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち
- ドクター・ストレンジ
- キセキ −あの日のソビト−
- 君の名は。
- 君と100回目の恋
- 恋妻家宮本
- この世界の片隅に
- 破門 ふたりのヤクビョーガミ
- 沈黙 −サイレンス−
- 新宿スワンII
ティム・バートン史上最も奇妙なデビュー!
全米では公開18週目でついにランキング50位以下まで落ちましたが、
累計興行収入は1月29日時点で8,720万ドルを記録。
興収アベレージが1億ドルを超えるティム・バートン監督作
としてはやや期待外れで、
このままならティム・バートン監督史上7番目のヒット作になりそうですが、
日本では代表作である「バットマン」シリーズよりも、
「チャーリーとチョコレート工場」や「アリス・イン・ワンダーランド」とか、
あるいは「シザーハンズ」の方が人気なので、
ティム・バートン=ファンタジー
というイメージが圧倒的に強い傾向にあります。
そんな中で公開された「ミス・ペレグリンと奇妙なこどもたち」はまさに、
これぞ奇才ティム・バートン監督!というファンタジー。
ランサム・リグズによる全米300万部突破のベストセラー小説、
「ハヤブサが守る家」を原作とする映画ですが、
週末2日間のオープニング興収2億3200万円で初登場首位!
観客動員数15万8000人で2位の「ドクターストレンジ」を5,000人ほど上回りました。
ただ、「アリス・イン・ワンダーランド」の続編で、
ティム・バートン監督は製作総指揮に名前がクレジットされてるだけの、
「アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅」の興収比54.5%というのは痛い。
監督ではなくプロデュース作品なので、
この2作品を比較することに無理があるのはありますが、
アリス・イン・ワンダーランド(最終興収118億円)
アリス・イン・ワンダーランド 時間の旅(最終興収27.8億円)
という大差があるので、
ティム・バートン監督の人気がなくなったというより、
前日譚にはあまり興味なかった人が多かったのかもしれません。
このペースなら興収15億あたりに落ち着くかな。
「ドクター・ストレンジ」がわずか1週で首位から2位に陥落。
2週目の興収は2億5200万円を記録してるので、
興収ベースのランキングなら2週連続首位なんですけどね。
マーブル作品らしく、エンドロールの最後に“おまけ”がありますので、
終わったからといってすぐに席を立たない方がいいですよ。
「キセキ−あの日のソビト−」は1ランクダウンの3位。
上映館数を増やしたのですが、
それでも東映のキャパには限界があるのがツラいところ。
KINEZOの売り上げはほぼずっと1位ですが…
KINEZOとは…?
ネット上で座席指定チケットの予約ができるT-JOY系映画館のオンラインサービス。
KINEZOには「キネパス」というスマホ向けのアプリもありますので、このアプリを使えばKINEZOと同様にスマホでネット予約が可能となります。
同様のオンラインチケット予約サービスにムビチケがあります。
「君の名は。」は依然として上位キープの4位。
いよいよ累計興行収入240億円台まで突入してきたので、
歴代3位の「アナと雪の女王」を超えるのもあとひと息となりました。
ひと息…といっても、その差はまだ15億円ほどありますけどね。
このままいけば鯉のぼりの頃には到達してるかもしれません。
「君と100回目の恋」が初登場5位。
- ヒット曲連発の人気シンガーソングライターのmiwa
- 「ヒロイン失格」で頭角を現した人気俳優の坂口健太郎
- 何度でもタイムリープできるラブストーリー
正直、この3点だけで安易な内容しか想像つかないのですが、
漫画でも小説でもなく完全オリジナル脚本というのは久しぶりなので、
「ダーリンは外国人」や「カフーを待ちわびて」の大島里美の脚本に期待したい。
ドラマの「1リットルの涙」や「グッドライフ」は号泣もんだったしね。
「この世で俺/僕だけ」や「黒崎くんの言いなりになんてならない」の月川翔監督の演出も好き。
「この世界の片隅に」が再び7位にランクアップ!
これで公開から13週連続でTOP10圏内をキープしたことになりますが、
ミニシアター規模で封切られた作品としては異例中の異例。
累計でも興収16億円を超えてきました。
大ヒット御礼で新たに撮り下ろした動画がまた可愛らしくて、
また映画館に足を運びたくなります。
ヨコハマ映画祭の授賞式にのんが登壇した模様も動画もあります。
のんがキネマ旬報ベスト・テン表彰式にサプライズ登場!
キネマ旬報ベストテンはこちら(読者投票結果追記)
すずちゃん、ありがとう。
今週末公開の注目作品
人気ドラマ相棒シリーズの劇場版第4弾
「相棒 -劇場版IV- 首都クライシス 人質は50万人!特命係 最後の決断」
いろいろありました「相棒」シリーズですが、
とりあえず毎回タイトル長い。
東映にとってはドル箱シリーズでもあるので、
本当はもう少し間隔を空けておきたいところだと思うんだけど、
- 興行不振が続く東映の事情
- 反町隆史の不人気
という裏事情もあるのかないのか!?
4代目相棒の反町隆史の降板が早まる可能性があるのかないのか!?
なんにしても前作が2014年だから、
今回はちと早い気がする。
しかも、今回はタイトルに「特命係 最後の決断」とあるように、
何かしらの“終わり”を匂わせてるところが怪しいぞ。
これはもしや「今回で相棒はおしまい」と思わせて観客動員につなげるという、
“閉店セール詐欺”じゃないか(笑)
ま、それはともかく、
国際犯罪組織が50万人の観客が集まる国際スポーツ競技大会の凱旋パレードを狙ったテロ計画を実行する
というプロットは劇場版第1作、
「絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン」と似てますね。
左翼過激派が大勢の市民ランナーが集う東京マラソンを狙うってところ。
背景もスケールも全然違うけどね。
12日の日曜洋画劇場でこの1作目が放映されるようなので、
「相棒」ワールドを堪能するのもありかと。
興行収入は作るごとに約10億円ずつ落ちてきてるんだけど、
たとえ10億円を割ることになったとしても、
終わりにならないことを願いたい。
相棒 -劇場版-絶体絶命! 42.195km 東京ビッグシティマラソン(2008年5月/44.4億円)
相棒 -劇場版II- 警視庁占拠!特命係の一番長い夜(2010年12月/31.8億円)
相棒 -劇場版III-巨大密室! 特命係 絶海の孤島へ(2014年4月/21.2億円)
矢口史靖監督の最新作「サバイバルファミリー」は抜群の安定感。
ある日突然、原因もわからぬまま電気が使えなくなった東京。
ごく平凡な一家が大混乱に陥った東京から脱出するために奮闘するわけですが、
そこは「ウォーターボーイズ」や「スウィングガールズ」「ハッピーフライト」など、
数多のコメディーを作ってきた矢口史靖監督作品だけあって、
おもしろくないわけがない。
電力がダウンすればテレビも携帯も交通機関もガスも水道も完全にアウト。
そんな状況下でサバイブする家族は生き延びられるのか?
小日向文世、深津絵里、葵わかな出演。
「マリアンヌ」は運命に翻弄される男女の試練を描いたラブストーリー!
秘密諜報員とレジスタンス
お互いに重要な任務を通して出会ったのに、
決して愛してはいけない相手を愛してしまうことになってしまう。
そして、少しでも疑惑があれば自らが愛する人の命を奪わなければならないし、
その任務に背けば自分が処刑されてしまう…
それはまさに究極の愛を試されるような男女の過酷な試練を描いています。
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