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「ファウンダー」マクドナルドを乗っ取った創業者の経営哲学とは?(ネタバレあり)

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田舎町の「マクドナルド」がなぜ世界最大のファストフードチェーンとして成功できたのか?資本主義の競争社会でのし上がってきた創業者レイ・クロックの誰も知らない素顔と経営哲学を描いた実録ドラマですが…

 

 

The Founder Japanese poster

 

 

 

「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」プチレビュー

 

 

マクドナルドの創業者がマクドナルド兄弟ではなく、
後から乗り込んできたレイ・クロックがなぜ“創業者”を名乗るのか?

 

 

ある意味、その不思議の謎解きにもなってるんですが、
世界一のマクドナルド誕生の裏には資本主義社会を背景に強引な手法でアメリカンドリームをつかんだ男のビジネスドラマがあったんです。

 

 

ただ、この男が実に胸糞悪い。

 

 

マイケル・キートン演じる創業者レイ・クロックがあまりにクソ野郎すぎて、
1ミリたりとも感情移入できないヤツなんです。

 

 

まさにキングオブ外道。

 

 

 

成功と引き換えに恩知らずの道を歩み、
冷酷なまでに人を斬り捨て、あるいは踏み台にしてきた男。

 

 

しかし、

そんな外道が手に入れたのは「マクドナルド社創業者」という名刺と、
今この瞬間も世界のどこかでハンバーガーを食してる人たちの笑顔。
それはまさにプライスレス…レイ・クロックか生んだ副産物かもしれません。

 

 

正直、僕自身は見終わった後は「二度とマクドには行くまい」と思ったくらいで、
マクドナルドのハンバーガーだけで1ヶ月生活するドキュメンタリー映画、
「スーパーサイズミー」以上にハンバーガーから足が遠のきます。

 

 

でも、このクソ男がいたからこそマクドナルドが僕たちの身近にあるわけで、
本来の創業者であるマクドナルド兄弟だけでやってたら、
今でもカルフォルニアの田舎町のハンバーガーショップで終わってたかもしれない。
そう考えるとかなり複雑な気分。

 

 

ハンバーガーやポテトやマックシェイクを手にする気持ちも萎えますが、
それでも身近で気軽なファストフードであることには変わりなく、
これからは手にする度にレイ・クロックの不敵な笑みが頭に浮かぶんだから、

 

 

この作品、知らない方が幸せだったかもしれません。

あくまで「ハンバーガー帝国」であって作品内にマクドナルドという表記は一切なく
マクドナルドがタイアップしていない理由もそんなとはころにありそう。

※店名として出てくるのは仕方なし。

 

 

 

The Founder mac

 

 

ハンバーガー帝国の知られざるヒミツ

 

 

注文から30秒で料理を提供する革新的なサービスシステムを考案し、
品質とお客様を重視する田舎町の保守的なアイデアマン。

それがマクドナルド兄弟

 

 

 

The Founder brothers 2

 

 

目的のためには手段を選ばない野心家で、
店舗拡大とコストカットで利益を重視する向上心が強いビジネスマン。

それがレイ・クロック

 

 

 

The Founder salesman

 

 

この二組はハナから折り合える余地なんてなく、
どんどん溝が深まりながら、いつかドカーンと対立するのは時間の問題でした。

 

 

でも、彼らの対立があって今のマクドナルドがあるわけで…

 

 

 

The Founder brothers

 

 

決して諦めない根気と揺るぎない信念を持った男は逆境にあっても前向きで、
しかし、人間的には最低なクズであるレイ・クロック

 

 

マクドナルド兄弟は品質第一でお客様に喜んでもらうことが最優先だけど、
お人好しな性格では高品質で美味しいハンバーガーが作れても、
コストがかかるばかりで利益はほとんど生まれない。

 

 

 

目の前に画期的なシステムがあって、
確実に儲かるビジネスプランも事業展開のビジョンもあるのに、

 

 

何もしないで現状維持なんて、この大チャンスをみすみす手放すようなもん。

徳川埋蔵金が埋まってるのに掘り起こさないようなもん。

“わけあり”で形状が歪な食材を価値なしとして廃棄処分するようなもん。

 

 

レイ・クロックが契約書の抜け道を使ってマクドナルド兄弟を出し抜いてでも、
全財産を注ぎ込んででも、これは勝ち目があるビジネスチャンスでした。

 

 

相反する思考の中に今のマクドナルドの源流があると思うと、
こんなに胸糞悪い男でも結果的に世界中で喜んでるお客がいるんだもんなー。
やっぱすごい…かもしれない。

 

 

 

The Founder ray 2

 

 

野心家に夢打ち砕かれたマクドナルド

 

 

もともと「マクドナルド」は南カリフォルニアの田舎町で、
兄のマックと弟のディックのマクドナルド兄弟が経営していました。

 

 

ウェイトレスが注文を受けてから、
料理が届くまで20~30分ほど待たされるのが当たり前の時代。
そこで、マクドナルド兄弟が考案したのが、

 

 

  • スピーディーなサービスシステム
  • 役割分担した工場式のハンバーガー製造方法
  • セルフサービスの仕組み

 

 

という画期的かつ合理的なサービスのシステム。
セルフにしたことでウェイトレスの人件費が不要となって、
製造方法を流れ作業にしたことで効率化。
厨房での店員の動きもダンスのように動線上を移動する。

 

 

こうして注文から30秒で料理が届くシステムが完成し、
1940年にオープンしたドライブインレストランがマクドナルドの原点となりました。

 

 

 

The Founder family

 

 

 

今でもファストフードがファストフードたる所以で、
お客が待ってるのは時間のかかるけど手が凝んだ料理ではなく、
気負わずにすぐお腹を満たせるハンバーガーですよね。

 

 

斬新なアイデアが生み出した画期的システムは今も世界中で導入され、
世界の店舗総数は3万5429店(2013年末時点)

 

 

これはファストフードを含む外食産業でサブウェイに次ぐ世界第2位
チェーンストアではコンビニ最大手のセブンイレブンに次ぐ世界第2位
という店舗数を誇る企業となりました。

 

 

そこに現れた一人の野心家。
1954年、車で地方の田舎町を駆け回る、
マルチミルクシェイクメーカーの冴えない営業マン。

 

 

レイ・クロック、52歳。

 

 

サンバーナーディーノのレストランから大量発注があったことに興味を持ち、
8台ものマルチミルクシェイクメーカーを注文してきたお店が、
一体どんな風に自社の製品を使いこなすレストランなのか…と足を運んでみたら、

 

 

それこそ、

まさにマクドナルド兄弟が考案した見たことないシステムによって長蛇の行列のできる人気ハンバーガーショップだったわけです。

 

 

もちろん、そんなシステムを目の当たりにした男が黙って帰るわけがありません。
心の内ではつねにメラメラと燃えたぎる野心があって、
冴えない中年だろうと諦めない根気は誰にも勝るほど強いものがある男です。

 

 

すぐにフランチャイズ化を持ちかけますが…
この出会いが幸か不幸か、今のマクドナルドを世界一に築き上げたわけです。

 

 

 

The Founder ray

 

 

レイ・クロックの経営哲学

 

 

マクドナルド兄弟と激しく衝突するきっかけとなったのは品質の問題でした。

 

 

フランチャイズにしたら他店舗まで自分の目が行き届かなくなって、
結果的に品質が落ちることを兄弟が懸念したせいです。
お客様第一の彼らには「最高の品質」を提供するのは絶対的なこと。

 

 

でも、その点はまだ工夫次第で問題をクリアすることもできたからよかった。
相容れない決定的な溝が生じたのはミルクシェイクの問題。

 

 

ミルクシェイクにはミルクがあって当たり前。
でも、ミルクの品質を維持するためには冷凍庫が必要で、
その経費が足を引っ張って利益が上がらない。

 

 

そこで、レイ・クロックは粉ミルクにすることを提案しました。
粉ミルクなら冷凍にする必要もなくなるので大幅に経費節減できますし、
しかも、安上がりなうえに味も大差なく、コストカットまで可能なんだから、
レイ・クロックにとってはこれ以上の絶好機はありません。

 

 

 

しかし、
粉ミルクなんて品質重視のマクドナルド兄弟にとっては120%ありえない選択。

 

 

さらに追い討ちをかけるように、
「契約は壊すためにある」と悪びれることもなく言い放ち、
別会社を立ち上げてフランチャイズ化を加速させ、
マクドナルド兄弟を追い出すんだから、情もクソもありません。

 

 

目的を果たすためにイチイチ手段を選んでいたら時間がもったいない。
やや強引でも恩情抜きに突き進めば道は拓けるもの。

 

 

それが彼の“愚直なほど簡潔に”(Keep it simple, stupid)という経営哲学の信念にもつながるかな。
したたかな野心とチャレンジする意欲が成功に導きました。

 

 

果たしてレイ・クロックの素顔とは…

 

 

怪物か?
英雄か?

 

 

 

それは見る人に委ねられます。
賛否両論あるのは間違いないところですが、
大企業の経営者ほど理解あるような雰囲気がチラホラ。

 

 

成長のための犠牲は止む無し。
つまりは目的を果たすためには相応の代償が必要ってことか。

 

 

 

うーーん、今の僕にはどうも無理っぽいけど、温室にいては何も変わらない。
石橋はむしろ叩き壊せばいいし、
それでも渡り切るような冒険をする勇気が必要に思えてきました。
いろんな意味で…ね。

 

 

かくしてウサギ小屋にオオカミを入れてしまったことで、
100万ドルの小切手と引き換えにすべてを失ったマクドナルド兄弟。

 

 

 

彼らが夢見たゴールデンアーチマクドナルドの象徴ですが、
実録ドラマであって自己啓発本のような内容。
自分に「カーーツ!」を入れても重い腰が上がりませんわ。

 

 

 

The Founder golden arch

 

 

マクドナルドの創業者(ファウンダー)は?

 

 

マクドナルドのシステムを考案し、
カルフォルニアでハンバーガーショップを始めたのはマクドナルド兄弟。
つまりは“創業者”のはずなのに、

 

 

いつの間にやらフランチャイズのオーナーに乗っ取られ、
マクドナルドコーポレーションの創業者として名を残したのはレイ・クロック。

 

 

都心部の一等地を買い上げてフランチャイズ加盟店にリースさせる、
そんな仕組みの不動産会社を立ち上げたことで、
マクドナルド兄弟の支配下にあるのは建物の中だけとなってしまい、
事実上、マクドナルド兄弟と交わした契約も効果を発揮できなくなりました。

 

 

今ではマクドナルド兄弟は“創始者”という扱いなんですよね。

 

 

えげつないのはマクドナルドから兄弟を追い出しただけではなく、
兄弟から会社を買い取る際の契約が情け容赦ない。

 

 

マクドナルド兄弟が再びハンバーガーショップをオープンさせるんだけど、
自分たちの名前なのに店名にはマクドナルドは使えない。
“BIG M”という名前で開店したら、
その目の前にマクドナルドを開店するという徹底ぶり。

 

 

 

The Founder open

 

レイ・クロック、潰しにかかる時も抜かりなく手を打ってきますが、
こんな男のハンバーガーはやっぱり気持ちが萎えます。
逆に、レイ・クロックに出会う前のマクドナルドに行ってみたくなります。

 

 

マクドナルドはただハンバーガーを売って儲けてる企業ではない。
世界でも有数の不動産投資会社なんだってこともレイ・クロックは語ってます。
確かに、数年前にブームとなった不動産投資に近いものがありますね。

 

 

「ファウンダー」の作品情報

 

 

原題:The Founder
邦画:ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ
監督:ジョン・リー・ハンコック
脚本:ロバート・D・シーゲル
配給:KADOKAWA
上映時間:115分
全米公開日:2017年1月20日
日本公開日:2017年7月29日
出演者:
マイケル・キートン(レイ・クロック役)
ニック・オファーマン(弟ディック役)
ジョン・キャロル・リンチ(兄マック役)
ローラ・ダーン(クロックの妻役)
リンダ・カーデリニ
パトリック・ウィルソン

 

 

「ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ」予告篇

 

 

The Founder Japanese trailer

 

 

HIRO
えげつない外道で人間的にも最低だけど、最後に生前の本人が出てくるのでお見逃しなく!

 

 

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