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映画「セル」に登場する不気味な携帯人(ネタバレあり)

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「シャイニング」のようなホラーから「ショーシャンクの空に」のような感動のヒューマンドラマまで幅広いジャンルでヒット作を連発する小説家スティーヴン・キングの同名小説の映画化作品ですが…

 

他にも「スタンドバイミー」のような冒険モノから、
「グリーンマイル」のようなファンタジーもありますが、

 

 

やはりスティーヴン・キングといったら、

 

 

「キャリー」や「ミザリー」「ペット・セメタリー」「ミスト」など、
圧倒的にホラーのイメージが強いです。

 

 

それゆえに、
よほど但し書きがなければホラー映画だろうと勝手に思っちゃいますが、

 

 

この映画「セル」は悪い意味で裏切ってくれました。

 

 

 

CELL

 

 

 

 

ネタバレ全開です!

 

 

 

コミック作家のクレイ(ジョン・キューザック)は大きな契約を勝ち取り、
空港から携帯電話で久しぶりに最愛の息子と話をしてたんですが、

 

 

運悪くバッテリーが切れて通話できなくなってしまい、
空港内の公衆電話にありったけの小銭を投入しながら電話をかけます。

 

 

しかし、なかなかつながらない。

 

 

 

cell-airport

 

 

次の瞬間、同じように携帯を使っていた人たちが狂ったように暴徒と化し、
そこら中であらゆる人々に襲いかかってきたんです。

 

 

「なんなんだー!こいつらはー!?」

 

 

そんなこと考える暇もなく惨劇の修羅場と化した空港ロビー。
携帯で警察に通報しようとした女性は一瞬で血まみれとなって殺され、

 

料理人はナイフでクレイを刺そうとするが、
スーツケースをかざして間一髪のところでなんとか防御。

 

 

異変は止まることなく、
見える距離の上空では航空機が大爆発し、
その破片と炎の爆風が隕石のようなスピードで空港に直撃。

 

 

まさに地獄絵図のような光景。

 

 

 

cell-burn

 

 

得体の知れない恐怖に陥ったクレイは長椅子の下に隠れながら様子をうかがいますが、
これは慌てふためく状況下で尻込みしての判断でした。

 

 

後述しますが、この咄嗟の判断は大正解。

 

 

その後、一瞬のスキを見て大パニックの空港から地下鉄に逃げ込み、
ここで出会った地下鉄車掌のトム(サミュエル・L・ジャクソン)から、

 

 

「地下鉄車内もやがて水浸しになるから安全ではない」

 

 

と告げられ、
もっと遠くに逃げるために線路沿いに移動しながら、

 

追いかけてくる暴徒を振り切って、
マンホールから地上に出てクレイのアパートへ…。

 

 

 

映画「セル」はゾンビホラーだった!

 

 

ホっ!

 

 

とにかく空港では息つく暇もなく血生臭い場面が続いたもんだから、

スプラッターな惨劇ですでにお腹いっぱいだったけど、
ここまで来て僕もようやくひと息つけました。

 

 

さて、冷静に振り返ってみたら、
この段階ではまだ全く意味不明な状況でした。
それは主人公と同じ。

 

 

凶暴化した連中はみんながみんな血だらけでフルボッコの殺し合い。
それはまさにゾンビのようで、
しかし、致死ウイルスがバラ撒かれたような経緯はない。

 

 

「どないなってんねん」

 

 

と考えていたところでドアをノックする音がダンダンダン!
「母親を殺した」と自白するアリス(イザベル・ファーマン)の登場。

 

 

 

cell-alice

 

 

クレイ、トム、アリス、

 

この3人でクレイの別居中の妻と息子が住むニューハンプシャーを目指しますが、
地上はすでに人の気配がなく、不気味なほどの静けさが…

 

 

 

不気味な携帯人が続々登場!

 

 

人々が突然狂い出した原因はなんとなく携帯電話だろうと察し、

 

彼らは凶暴化した連中のことを“携帯人”と呼びますが、

 

 

ま、いわゆるゾンビですわ。

 

 

ポスターでもチラシでも予告篇でも公式サイトでも映画サイトでも、
日本ではゾンビ映画らしきことは触れられてません。

 

 

「ゾンビ映画はヒットしない」

 

 

という日本映画界の法則に基づいて、
あえて「謎の…」的な感じにしたんじゃないかな。

 

 

過去にもブラッド・ピット主演の「ワールドウォーZ」とか、
ウイル・スミス主演の「アイ・アム・レジェンド」とか、
あるいは邦画ではめずらしい大泉洋主演の「アイアムアヒーロー」もそうかな。
ま、これは原作コミックのタイトルですが…

 

 

あからさまにゾンビ映画だと分からないように隠すんですよね。
例外はなぜか「バイオハザード」だけが逆に大ヒットする不可解な現象です。

 

 

そんな携帯人が街中にも森の中でもウジャウジャしていて、

その数、まったくもって不明。

 

なぜか鳥のように群れをなして集団行動してるのが新型ゾンビ携帯人の特徴。
時にモッシュのように輪になって騒ぐようなところも見受けられる。

 

 

 

cell-undead

 

 

それなのに一人で普通にブランコに座ってる青年を発見。
声をかけて振り向かせたら…

 

 

 

やっぱり携帯人でした。

 

 

 

cell-man

 

 

躊躇することなく銃で携帯人を射殺!

 

 

でも、すでに仲間を呼び寄せられ、
どこからともなく集結してきた大勢の携帯人によって追いつめられ、
川沿いでとうとう逃げ場を失った彼らはボートの下に隠れて身を潜めます。

 

 

これが殺人鬼であれば四方八方見渡してターゲットの居場所を探しますが、
携帯人の視野にあるのは前方だけ。

 

 

日が暮れてあきらめて帰る携帯人の姿はなんとも滑稽でしたが、
逃げ場所としては最善の判断でしたね。

 

 

これが先述した空港でのクレイの行動と見事に重なります。
案外サバイバル能力高いかもしれない。

 

 

 

運動場は不気味な携帯人だらけ

 

 

 

目的地に向かう途中で次に学校らしき寄宿舎にたどり着くんですが、
そこで校長先生と1人の男子生徒と出会います。

 

 

彼らはまるで終末世界の未来像を予見していたかのごとく、
携帯人について詳しく、携帯人の生態を解説してくれるんですよね。

 

 

なるほど!

 

 

このあたりでようやく僕も不可解な現象を飲み込めました。

 

 

曰く「活動する時間帯は日中だけ」であり、
陽が沈めば翌朝まで携帯人に何をしても無反応なんだとか。

 

 

曰く「その時間帯はプログラムの更新中」なので、
アップデートが終わるまで携帯人は動けないんだとか。

 

 

でも、凄まじい勢いで進化を続け、
このままではその時間さえも次第に短くなるだろうから、
今のうちにやっつけようということで、

 

 

運動場にいる無数の携帯人に大量のガソリンで火を放ち、
一網打尽にする計画を企てました。

 

 

 

cell-ground

 

 

しかし、携帯人の抵抗に遭い、知恵袋的校長が無念の死亡。

 

 

 

携帯人になってしまうのはパルスのせい!?

 

 

クレイ、トム、アリス、男子生徒、
この4人で携帯電波の圏外となる場所へ向かいますが、

 

たどり着いたその先も電波塔が建てられていて、
もはや携帯人から逃れられる場所はない、

 

 

まさに終末世界の有り様でした。

 

 

 

cell-move

 

 

 

映画「セル」が行きつく果ては…

 

 

結局どこに向かったところで、
携帯人は圧倒的なスピードで増殖してました。

 

 

ようやくたどり着いた別居中の妻の家もすでに無人の廃墟。
冷蔵庫には最愛の息子からのメッセージで、

 

 

「ママはやられた」
「僕はカシュワクに向かう」

 

 

とありますが、
カシュワクはすでに安全地帯ではないことは自分の目で確認済み。

 

 

でも、それが分かっていても息子を救出するために、
再びカシュワクに向かうことを決意。

 

 

トムが引き止めたところで揺るぎない意志は変わらず、
爆弾が大量に積み込まれた車でカシュワクに引き返しました。

 

 

一方、トムと男子生徒と途中合流したダニエルの3人は安息の地を求めて、
いつ終わるか分からない旅を続けます。

 

 

 

cell-title

 

 

 

不気味な携帯人と対峙するクレイ

 

 

カシュワクでは大きな電波塔に向かって、
不気味な携帯人が等間隔かつ同じリズムで歩みを止めません。

 

 

クレイが近づけば赤いフードをかぶった男が目の前に現れました。

 

 

そう、この男こそ道中で何度も何度も夢に出てきた男で
それはトムもアリスも男子生徒も、
道中で不眠から頭がおかしくなって自爆した男も、
なぜかみんなの夢の中に現れる恐怖の存在だったんです。

 

 

この男が携帯人を操る黒幕だとしたら?

 

 

そんな思いで起爆装置のボタンを押して大爆発!
クレイはこれですべて終わり…にしたかったはずなんですが、

 

 

でも、携帯人は消えません。

 

 

クレイの目の前に突然息子が現れたのも束の間で、
気がつけばクレイ自身も携帯人になってしまったように思える結末でした。

 

 

いや、そんなことはないという人もいるかもしれません。

正直よく解らないところもありました。

 

 

ただ少なくともラストシーンはクレイの夢のはず。
そう考えると、ある仮説をもとに個人的な解釈をしてみたくなります。

 

 

 

映画「セル」の極私的解釈

 

 

クレイが手がけるコミックは「闇夜の旅人」というタイトルで、
作中で鍵となる人物として“赤いフードをかぶった男”が登場します。

 

 

そして、作品の舞台は終末世界。

 

 

自分の漫画なんだから、
結末を知らないわけがありません。

 

 

トムからも何度か、

 

「結末はどうなるんだよ」

 

と突っ込まれてたような気がします。

 

 

もしかしたらこの作品は冒頭からすべてクレイの頭の中の物語で、
創作に行き詰まった彼の「こうありたい」という理想の具現化じゃないでしょうか。

 

 

最愛の息子に会いたい。
でも、父親として自分が成功する姿を見せられるまでは会えない。

 

 

そんな夢想が「闇夜の旅人」で大型契約を手に入れたという妄想を生み出し、
でも、まだ胸を張って会える立場にはないという自覚が、
携帯人という怪物にすべてぶち壊されたという嘘の言い訳を創作し、

 

 

皮肉にもクレイの頭ん中で1つの作品が完成した。

 

 

結局のところ、
クレイ以外の登場人物はみんなクレイの頭の中、
もしくはコミックの中で登場する人たちなんじゃないかな。

 

 

そう考えると、息子と二人のラストシーンはクレイの願望で、
夢から醒めたらボストンの空港に立ち尽くすクレイの姿があるかもしれません。

 

 

成功なんて全然していない。
だから、まだまだ息子に会わせる顔がない。

 

 それでも、どうにかして会いたいという衝動が夢の中で実現した。
そんな解釈には無理があるでしょうか?

 

 

 

“赤いフードをかぶった男”という共通点がありながら、
それが活かされてない結末はどうも解せない。

 

 

結局何なん?

 

 

 

映画『セル』予告編

 

 

作品概要

 

原題:Cell
邦題:セル
監督:トッド・ウィリアムズ
原作:スティーヴン・キング
製作総指揮:ジョン・キューザック
共同脚本:スティーヴン・キング アダム・アレッカ
撮影:マイケル・シモンズ
音楽:マーセロ・ザーボス
音楽監修:アンディ・ロス
ジャンル:サバイバルホラー
配給:プレシディオ
全米公開:2016年7月8日
日本公開:2017年2月17日
上映時間:98分
出演:
ジョン・キューザックasクレイ
サミュエル・L・ジャクソンasトム
イザベル・ファーマンasアリス
オーウェン・ティーグasジョーダン(男子生徒)
ステイシー・キーチasアーダイ(校長)

 

「パラノーマル・アクティビティ2」のトッド・ウィリアムズ監督作品
イザベル・ファーマンは「ハンガー・ゲーム」にも出演してますが、
何と言っても「エスター」の演技が頭から離れません。

 

 

映画「セル」のタイトル

 

 

CELLには携帯電話と細胞という2つの意味があります。

 

前者は映画の重要アイテムですが、
後者は携帯のパルスが細胞レベルまで影響が及ぶようになって、

 

DNAを書き換えながら凶暴化させていくということかな。
(DNAの書き換え=プログラムの更新)

 

赤いフードの男は携帯人を統率するようになりますし、
携帯人が最終段階までアップデートされたら、
もはやゾンビがゾンビでなくなるのかもしれません。

 

 

ちなみに、スティーヴン・キングの原作も同名タイトルですが、
日本で刊行する翻訳版は当初「携帯ゾンビ」という仮案だったとか。
これはこれで面白い気がするけどなー。

 

 

 

映画「セル」のあらすじ

 

 

売れないコミック作家のクレイ(ジョン・キューザック)はボストンの空港から別居中の妻と息子に電話をかけるが、久しぶりに話す息子との通話中に携帯のバッテリーが切れてしまい、公衆電話からもうまくつながらなくなった。次の瞬間、同じように空港内で携帯電話をしていた人々が次々と暴徒と化し、空港は一瞬にして地獄絵図のように血みどろのパニック状態となってしまう。そんな状況下でなんとか地下鉄に逃げ込んだクレイは車掌のトム(サミュエル・L・ジャクソン)らの協力のもと、次々に襲いかかってくる狂暴化した人々(=携帯人)の攻撃から身を守りながら、妻と息子が住むニューハンプシャーを目指すが…。

 

 

映画「セル」はスティーヴン・キングらしい?

 

 

スティーヴン・キングの小説はたとえホラーであっても、
家族愛とか友情みたいなもんを大切にすることがよくあるので、

 

 

この「セル」の落としどころは父子愛でしたね。

 

 

もうすでに携帯人に成り果てたかもしれないと分かっていても、
自分の命を失うくらい危険な行動だと分かっていても、

 

それでも最愛の息子のために動く父親の姿はなかなか感動的。

 

 

だからこそ、ラストカットはよかったです。

 

 

エンディングで“おまけ”をやってくれるなら
携帯人が発するイカれたノイズっぽいデジタルなサウンドだけでなく、

 

ちょこっとだけでも赤いパーカーの男が登場してくれたら、
もっと何かワクワクする余韻を引きずったまま映画館を後にできたのになー。

 

 

 

cell-last

 

 

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