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「スプリット」でシャマラン監督がやりたかったこと(ネタバレあり)

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久しぶりに全米で大ヒットを記録して、M・ナイト・シャマラン監督らしい原点回帰となる作風だったけど、日本にはもはやシャマラン信者はいなくなったのか?予想外の大コケで映画館はガラガラ。その要因は野獣!?

 

 

「スプリット」プチレビュー(ネタバレあり)

 

 

なんともあっさりしたタイトルシークエンス。
白昼の駐車場でトランクに荷物を詰め込んでいた父親を襲撃し、
そのまま何食わぬ顔して車に乗り込んできた男。

 

 

車内にいた娘とそのお友達の女子高生3人に催眠スプレーを噴射して、
平然とその車でどこかに拉致監禁ドライブ。

 

 

 

split-james-mcavoy

 

 

・・・静か。
セリフも動きも必要最小限で、
彼女たちが目を覚ました瞬間にはもう監禁部屋にようこそ。

 

 

扉から拉致した男が現れ、
3人のうち1人を力ずくで連れ去ろうとしますが、

 

 

男に「おしっこを引っ掛ける」という咄嗟の判断が奏功し、
とりあえず無事に監禁部屋に戻ってきましたとさ。

 

 

 

Split character 2

 

 

それでも状況はまったく分からず。
男の目的も身代金とか性的暴行なのか見当もつかず。

 

 

ここはどこなのか?
どういう状況なのか?

 

 

誰かに連絡する術も助けを求める術もなく、
扉を叩いても大声で叫んでも泣きわめいても一切反応はない。

 

 

状況を確認しようもない不条理なシチュエーション。
さてさて、まずはどうやってこの状況を打開するんだろう?
そう思いながら見てたら、彼女たち、とんだ困ったちゃんなのだ。

 

 

思案すれども土台無理な小学生レベルの発想しかなく、
やっとこさ出てきたアイデアをもとに自力で脱出を試みるんだけど、
あまりに短絡的で行き当たりばったりすぎる。

 

 

案の定、すぐに捕まって終わり。

 

 

Split character 3

 

 

このあたりの演出はもっと創意工夫してほしかったなー。
例えば、監禁モノで「10クローバーフィールド・レーン」を例に挙げるなら、
自分を監禁した相手と最後まで諦めることなく徹底抗戦しました。

 

 

それなのに、この女子高生たちときたら知恵も工夫も全然ありゃしないし、
焦るわりに頭悪いから早々に諦めちゃいます。

 

 

唯一ケイシー(ヒロインの女子高生)だけは頭を使いますが、
それとて9歳児のヘドウィグの人格を言葉巧みに利用しようとしただけ。

 

 

 

Split character 1

 

 

シャマラン監督らしいと言えばらしいんだけど…

 

 

初期作品にあった薄氷を踏むようなドキドキの緊張感は少なく、
あちこちに散りばめられた伏線もあまり見当たらず、
期待したような大どんでん返しもなく、

 

 

それでいて、
シャマラン監督らしい空気が全編に渡って漂う映画的快感は堪能できるんです。

 

 

ま、脱出に向けてはその後もいろいろありますが、
同じようなパターンが繰り返されるだけなので割愛します。

 

 

そんなわけだから、
マルシア(黒人の女子高生)とクレア(金髪の女子高生)は中盤以降、
ほとんど出番もなくなっちゃいますが…

 

 

 

sprit Japanese poster

 

 

 

脱出を試みる
↓↓↓
すぐに発覚して閉じ込められる
↓↓↓
服を脱がされる

 

 

脱出に失敗しても殺されないだけマシかもしれません。
でも、潔癖症の人格によって汚れた服を脱がされるのはサービスサービス。
服を脱がされるのは一応伏線でしたけどね。

 

 

マルシアは下半身はパンティー1枚で、
クレアは上半身ブラのみという下着姿にさせられるのに、

 

 

ケイシーは上着を脱がされてもまだ下に着込んでいて露出なく、
また脱がされても、さらにもう1枚着ていて、
「どんだけ厚着やねん」と突っ込まずにはいられなかったんですが、

 

 

でも、実は幼少期に虐待されていた傷痕がお腹に多数あって、
その傷を隠すための厚着だったわけです。

 

 

でもって、この傷痕のおかげでビーストに襲われなくて済むという、
ダブルで伏線になっていたのは思わず唸りました。

 

 

 

基本人格のケヴィンもまた幼い頃に母親から虐待されていて、そんな自分を守るためにバリーやデニスといった人格が生まれたんですが、同じような目に遭ってきたケイシーには同情的で、他の2人と違ってケイシーだけは殺しませんでした。

 

 

シャマラン監督がやりたかったこと(ネタバレあり)

 

 

まさかの「アンブレイカブル」つながりにはマジで驚きました。

 

 

事件が解決してエンディングに向かうラストシーン、
アメリカによくあるダイナーのカウンター席には女性客数名と男性客が…

 

 

壁掛け式のテレビからは事件のニュースが流れてますが、
容疑者にニックネームをつけようとするメディアに女性客が何やらぶつぶつ。

 

 

「そういえば15年前にも変なニックネームの犯人がいたような…」
「あの車椅子のクレイジーな悪人は何て呼ばれてたっけ?」

 

 

というようなことをつぶやいたら、
その女性客の隣に座っていた男が聴かれてもいないのに答えます。

 

 

「“ミスターガラス”」

 

 

一見意味のなさそうなフォローだけど、
その男、まぎれもなく「アンブレイカブル」の主人公デヴィッド・ダンなんです。

 

 

 

Split character 4

 

 

シャマラン監督の初期作品の常連だから、
今回久しぶりに特別出演したというわけではありません。

 

 

車椅子の悪人→“ミスターガラス”→カウンター席のすぐ隣にダン!
この流れは完全に予想外でやられました。
そう、今回も「アンブレイカブル」でも2つの作品にはつながりがあったんです。

 

 

衝撃の真実がラストで明かされました。
ある意味シャマラン監督がこの作品で最もやりたかったどんでん返しかもしれない。
そして、今後は“シャマランユニバース”でもやるつもりなんでしょうか。

 

 

アンブレイカブル」では文字通り“壊れないヒーロー”を探し求めてましたが、
それがブルース・ウィリス演じるデヴィッド・ダンでした。

 

 

対照的にサミュエル・L・ジャクソン演じる犯人は“ミスターガラス”で、
ガラスのようにすぐにパリパリっと骨が折れてしまうからこそ、
アンブレイカブルに特別な憧れがありました。

 

 

 

SPLIT MR glass

 

 

病的なほど執拗に完全なる肉体にこだわるミスターガラスの妄想が、
アンブレイカブルというヒーローを生み出しましたが、

 

 

「スプリット」ではケヴィンの24番目の人格として、

筋肉隆々な無敵のビーストが出現しました。

 

つまり、

 

「アンブレイカブル」は覚醒したヒーローの誕生譚
「スプリット」はスーパーヴィラン(悪役)の誕生譚

 

 

これで舞台は整った。
「アンブレイカブル」の15年後の世界が「スプリット」になりますが、
この2作品が同一世界でクロスオーバーするというのはなかなか興味深いところで、

 

 

正義のヒーローvs邪悪なビースト
壊れない男vs多重人格者のマッチアップにでもなるのでしょうか?

 

 

どのようなカタチで重なり合うのか想像もつかないけど、
続編となる2019年1月18日全世界公開予定の「GLASS(原題)」が大いに楽しみ。

 

 

もともと続編の製作は「スプリット」の興行的成功が前提でしたが、見事にクリアしたことで正式に決定!

 

「アンブレイカブル」からブルース・ウィリス、サミュエル・L・ジャクソン、
「スプリット」からジェームズ・マカヴォイ、アニャ・テイラー=ジョイ、

 

 

それぞれの作品の主要キャストが出演するという以外、
何ひとつ明らかになってません。
製作はブラムハウス・プロダクションズです。

 

 

Mr.GLASSをミスターグラスと表現する媒体は多いですが、字幕ではミスターガラスと出ました。発音的には明らかにグラスだけど、壊れやすいのはガラスってことが言いたいのかな。

 

 

ところで、ビーストは動物園で生まれたことになりますが、それもあってゴリラや熊ような怪力の持ち主で、皮膚はサイのように分厚く、チーターのように動きは速い。そして、ヤモリのように壁を這うこともできる。おまけにライフル銃で撃たれても全然平気なだけに、なかなか強いヴィランです。
ビーストと化したケヴィンと壊れないヒーローのデヴィッド・ダンが戦うのって、それこそミスターガラスのアメコミのようになってきますね。

 

 

HIRO
血が出るくらいに強く歯を食い縛ったらみんな「シャイニング」顔になるー!

 

 

 

Split beast

 

 

 

WhatWeBecome

 

 

 

Shining

 

 

 

カメオ大好きシャマラン監督

 

 

M・ナイト・シャマラン監督がまたカメオ出演してましたね。
精神科医のフレッチャー(ベティ・バックリー)と防犯カメラを確認する場面、
助手を務めていたのがシャマラン監督で間違いありません。
あの髪型はさすがに目立つわなー。

 

 

クレジットでの役名は“フーターズラバー”でした。

 

 

フーターズとは日本では全然流行らないカジュアルダイニングレストランですが、
バドガールのような衣装の店員がわんさかいるアメリカ発の飲食店。
いろんな映画でフーターズが劇中の会話に出てきます。

 

 

例えば、トニー・スコット監督作品「アンストッパブル」の中で、
デンゼルワシントン演じる主人公は娘がフーターズで働くことを愚痴ったりとか。
もちろん、この作品でもフレッチャーとの会話でフーターズが出てきます。

 

 

 

「スプリット」の残念なところ

 

 

一言で言ってしまえば「23+1の人格」ではなかったところ。
誰もが最初からそう思ってないだろうけど、
5つでも6つでも支障はないのに「23人格」は誇大広告です。

 

 

「24人のビリー・ミリガン」を意識したのは間違いなく、
それならばケイシーがパソコンで各人格ごとにフォルダに保存された動画を見る場面で、
もっと時間を割いて見せてくれたらいいのに…

 

 

見どころがジェームズ・マカヴォイの変幻自在な人格の入れ替わりで、
中身が全然違う人格を見事に体現してるんですよね。

 

 

  • 神経質で潔癖症の青年デニス
  • 社交的な紳士バリー
  • オシャレでエレガントな女性パトリシア
  • 9歳の無邪気な少年ヘドウィグ

 

 

代表的なのはこの4人ですが、
クライマックス手前でジェイドとオーウェルという新キャラが登場し、

 

 

人格が瞬時に入れ替わり立ち替わりしながら、
それぞれの立場で想いを主張する場面はなかなか面白かった。

 

 

これぞまさにジェームズ・マカヴォイ劇場。
さながらケヴィンの脳内人格会議といったところ。

 

 

でも、4人にビーストを加えた5つのキャラで十分だったんじゃないかな。
もともとの基本人格であるケヴィンは不可欠だけど…。

 

 

 

SPLIT character 5

 

 

 

「スプリット」の作品情報

 

 

原題:SPLIT
監督:M・ナイト・シャマラン
製作国:2017年アメリカ
公開日:2017年5月12日
上映時間:117分
配給:東宝東和
出演者:
ジェームズ・マカヴォイasケヴィン(解離性同一性障害の主人公)
アニヤ・テイラー=ジョイasケイシー(ヒロインの女子高生)
ベティ・バックリーasフレッチャー(精神科医)
ジェシカ・スーラasマルシア(黒人の女子高生)
ヘイリー・ルー・リチャードソンasクレア(金髪の女子高生)
M・ナイト・シャマランasフーターズラバー(精神科医の助手)
ブルース・ウィリスasデヴィッド・ダン(アンブレイカブルの主人公)

 

 

「スプリット」のあらすじ

 

 

見知らぬ男から突然催眠スプレーをかけられ、気がつけば密室に閉じ込められた女子高生3人。状況がまったく分からぬまま監禁部屋からの脱出方法を思案していたところ、ドアの外から男と女が会話する声を耳にした3人は助けを求めて大声で叫ぶが、そこに現れたのはエレガントな服に身を包む女性だった。しかし、その女性こそ自分たちを拉致した男であり、男には潔癖症の青年や社交的な紳士、9歳の無邪気な少年やオシャレな女性など、ひとりの体の中で人格が激しく入れ替わる多重人格の症状があったのだ。そして、そんな男に24番目となる新たな人格が現れ…。

 

 

「スプリット」の予告篇

 

 

「スプリット」の予告篇

 

 

split Directer

 

 

 

HIRO
すみません…結末までしゃべっちゃいました。

 

 

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