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「秘密 THE TOP SECRET」表裏一体のエロスとタナトスが生んだサイコパス

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最強のサイコパスあらわる!

 

 

前略、露口絹子様

 
あなたの瞳に映る男は誰もがきっと心惑わされ、
狂った世界に誘われ、
無意識のうちにあなたに心を捧げるでしょう。

 
あなたの瞳を見つめ返せばまるで催眠術にかかったように自我を失い、
あなたの囁きに魅了された男は絶対服従することを誓わずにはいられなくなります。

 
あなたの顔がスクリーンでドアップになるたびに、
なんだか心の奥まで全部見透かされてるような気がして、
おしっこちびりそうになりました。

 
あなたは今世紀最強のサイコパスです。

 

未だかつて存在しなかったタイプのサイコパスです。

 
その瞳に見つめられたらもう、

 
「あなたのためなら死んでもいい」

 
とさえ思うことでしょう。
どうぞあなたの好きにしてください。

 

 

%

 

 

あははは…!

そんなこと思っちゃうくらい、

 
「秘密 THE TOP SECRET」の絹子のサイコパスっぷりは超絶極まりなく、
「セブン」のジョン・ドゥや「羊たちの沈黙」のレクター博士にマジで匹敵するよ。

 

 

いや、さすがにそれは言い過ぎかもしれないけど、
物語が重層的で人間の奥深いところにある精神世界まで描いていて、
その中心にいる絹子のキャラクターがホンマ怖い。
ロジックで物事を捉える人よりも本能で感じたまま行動する絹子に魅力を感じてしまう自分自身も怖い。

 
近未来のSFサイコサスペンスでありながら、
おぞましいホラー色も濃厚で予想以上に面白かったです。

 

 

MRIスキャナーの導入をめぐって…

 

 

死者の脳を取り出し、

その脳に一定の強力な電気刺激を与えることで、

その人間が生前に見ていたものを映像として再生するという、

 

 

禁断の装置が作られました。

 

 

でも、それは同時に絶対に知られたくない心の秘密まで暴いてしまう禁断の捜査なんです。

神の領域に踏み込むような、領域侵犯のレベル。

 

 

 

%

 

 

正式導入すれば今後の捜査のあり方がまったく異なってくるわけ。

当然、推進派と反対派がいる中で、

正式導入に向けての段階的な措置として試験使用中。

 
死者の記憶を映像化するというのはこれまでにもあったと思いますが、
この作品が斬新だったのは「目で見たもの」だけが視覚として脳に記憶されているわけではなく、

 

 

自分の理想とか願望までもがビジュアライズされてるところ。

 
絞殺された女性の眼前には犯人の顔がしっかりと脳裏に焼きついてるわけですが、
その犯人の顔が突然おぞましい悪魔に変わったりもするんですよね。

被害者にはそう見えてるんです。

 
でもって、それらはPOVで映し出されるから、
その場にいるような臨場感が恐怖感をじわじわと煽ってきます。

 
次々と脳内記憶が暴かれ、息つく暇もなく続く難解な約2時間30分の謎解き。
見終わった後はさすがに脳の疲労感も大きかったです。

 

 

 

少しネタバレ

 

 

この作品に登場するもう1人の主要な人物、

28人の少年を殺害した死刑囚で、
留置場内で自殺するの貝沼(吉川晃司)もまた強烈なインパクトあるサイコパスなんですが、

 
薪(生田斗真)に向けられる憎悪は倒錯した愛情のような気がしました。

 

 

 

エロスとタナトスが生んだサイコパス

 

 

表裏一体のエロスとタナトスが破壊と再生を繰り返すように、
自分の愛情が満たされないと思ったからこそ、

 
死ぬことによって薪の心の中で生き続けようとする行為につながったと解釈すればなんとなく納得できるもん。

殺害されるのも薪と容姿が似てる美少年ばかりなんですよね。

 
でもって、絹子(織田梨沙)もまたエロスを忌み嫌ったことで真逆のタナトスに魅了され、
殺人の衝動を抑え切れなくなったと解釈すればなんとなく納得。

 

 

そして、彼女もまたいつしか父親に対して倒錯した愛情をもつようになった…のか?

 
生の欲動(エロス)と死の欲動(タナトス)という、
本能二元論を唱えたフロイトの精神分析

 

 

を用いることでちょっとだけ理解できたつもりになれますが、
本当のところはよく解りません。

 
「善意と悪意は紙一重」と言いますが、
現実世界の犯罪は悪意に満ちたものが圧倒的に多い。

 
でも、その発端に善意があるかもしれないと考えると背筋がぞっとするなー。

 
結果的に貝沼をサイコパスにしたのも薪の善意が裏目に出たわけで、
良かれと思っての言動は必ずしもそのまんま相手に伝わるとは限らないんだよね。

 
「この世界は美しい」

 
…と、僕も思いたいけれど、
そんな言葉が薄っぺらくなっちゃうくらい絹子の瞳に魅惑された僕はどうしたらいいのさ?

 

 

確かにゴールデンレトリーバーが見た世界は美しく、
愛と温もりに溢れたものだったけどね。

一転してほのぼのとしたで終わるのがいいっす。

 
生田斗真も岡田将生も新人の織田梨沙に完全に食われちゃってますよ。

松坂桃李の影も薄かったなー。

 

 

E7

 

 

悪趣味なのぞき

 

 

斎藤先生(リリー・フランキー)が劇中で引用する映画「マルコヴィッチの穴」の世界のように、
科学の力で死者の秘密を覗き見するのは倫理的にどうなん?

 
こんなことが科学的に可能な時代では「死人に口無し」ではなくなるわけだから、
殺人犯は「殺す」となれば脳みそをぶち壊すまで徹底的にやるかもしれないと想像するとまた恐ろしい。

 
あるいはレクター博士のように食べちゃう!?

 
いやー、それにしてもこんな作品とは思わず、
サイコサスペンス好きにとってはうれしい誤算でした。
少女漫画、恐るべし。

 

 

ストーリー

 

 

舞台は西暦2060年の日本、「科学警察研究所 法医第九研究室」、通称「第九」。そこで行われる「MRI捜査」では、死者の脳から記憶を映像として再現する事が出来るが、解明不能な事件の真相にさえ繋がる有効な捜査手段でありながら、世間から強い偏見と反発に晒されていた。捜査を担当する職員たちも、凶悪犯罪に関わる凄惨な映像と日々向き合うことで苦悩し、心を病む者も多い。

新人の 青木一行(岡田将生) は最先端捜査を担う「第九」に強い憧れを持って配属される。だが、死者の脳から記憶を辿り、被害者と加害者の「秘密」を暴きだすその仕事は、想像を絶する凄惨なものだった。事件の捜査を通じ、青木は尊敬する第九室長 薪剛(生田斗真)が抱え持つ「秘密」とも向き合うことになる。

(Wikipediaより)

 

 

 

 

余談ですが…

 

「秘密 THE TOP SECRET」は原作漫画のタイトルですが、
トップシークレットなんてサブタイトルがあったら、

 

 

「秘密秘密」になっちゃう。

 
でも、このタイトルにせざるを得なかった秘密があるとしたら、

 
東野圭吾の代表作に「秘密」がある。
しかも、過去に映画化もドラマ化もされたくらい有名で、
さらには韓国でリメイクされた作品のタイトルが「秘密 THE SECRET」なんですよね。

 
「トップシークレット」である理由も分かりますが、
DVD化されたら「秘密」が並びますね。

 

 

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