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「暗黒女子」であぶり出される女子高生の暗黒面(ネタバレあり)

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後味が悪いほどクセになる“イヤミス”の傑作として人気が高い秋吉理香子の小説を映画化した作品。ラスト24分から幕開ける予測不能な大どんでん返しは予想の斜め上をいくような暴走で…

 

映画「暗黒女子」プチレビュー

 

 

 

クローズドサークルにおけるフーダニットのミステリーかと思ってたら、
とんでもないとんでもない。
すべてがホラー映画の伏線やったわ。

 

 

誰が殺したかとか動機がどうとかそんなの全然関係ねえ。
文学サークルで行われる恒例の朗読会。

 

 

今回は「白石いつみはなぜ死んだのか?」というテーマで、
それぞれが自作した小説の朗読会を行うわけですが、
その小説であぶり出されるのは…

 

 

“女子高生”という名の暗黒面に堕ちた女子たちの見えざる本心。

 

 

女子高生というキラキラした輝きを放つ年齢でいられるのはほんの一瞬なので、
だからこそ、その美しい価値を最大限に活かしたい。
女子高生であるという特権をブランドとしてフル活用したい。

 

 

でも、そんな思惑が鉄の掟に封じられるという、
皮肉な結果を生むんだよなー。

 

 

「驚愕のラスト24分」って、
そもそも映画中に時計なんて見ないけど、

 

 

クライマックスはもう僕のテンションはフルテン!
脈拍がどっくんどっくん急上昇!
心臓がバクバク高鳴って過呼吸になりそうな勢い。

 

 

どんでん返しキター!

 

 

ほんで、ここからどうなるわけ?
またまたキター!

 

 

弄ばれる脇役たちが気の毒になるくらいえげつない暗黒面。

 

キラキラした表の顔からはうかがうことのできないダークサイド。

 

騙し合う女子たちの暗闇。

 

 

原作がイヤミスだけに「愚行録」と同じで、
万人には薦められないけど、
こういうの大好きな僕にはたまりませんでした。

 

 

主人公の白石いつみを演じる飯豊まりえが見せる“3つの顔”は素晴らしいし、
澄川小百合は表情筋のちょっとした動きで感情を表すだけに、
清水富美加以外誰にも務まらないような…芸能界は惜しい人を亡くしました。

 

 

 

dark side girl

 

 

 

映画「暗黒女子」限定公開のTVスポット

 

 

TV SPOT ”衝撃のラスト”篇

 

 

映画「暗黒女子」のメインキャスト

 

 

  • 白石いつみ(飯豊まりえ)

 

 

聖母女子高等学院3年生。
聖母女子高等学院の経営者の娘にして美しく聡明なオーラを放ち、
全生徒から憧れられるカリスマ的存在。
ある日、すずらんの花を持ってテラスから花壇に転落死した姿が発見される。
文学サークルの会長を務めていたことから、
「彼女を殺した犯人は文学サークル内にいる」
という噂が流れてしまう。

 

 

  • 澄川小百合(清水富美加)

 

 

聖母女子高等学院3年生。
いつみとは昔からの親友であり心のパートナー。
文学サークルの副会長だったが、いつみの死後に会長を引き継いだ。
いつみの死の真相を明らかにするため、
一学期最後の文学サークルの定例会において、
「白石いつみはなぜ死んだのか?」
というテーマで、
文学サークル所属4名にそれぞれ自作の小説を朗読させる。

 

 

  • 高岡志夜(清野菜名)

 

 

聖母女子高等学院2年生。
中学3年生の時に執筆した小説「君影草」が高く評価されて作家デビュー。
高校ではすぐにいつみから誘われて文学サークルに入部。
しかし、ある理由から海外で自分の作品が読まれることを頑なに拒んでいて、
いつみからの翻訳化の提案には必死の抵抗を続けるが…

 

 

  • 二谷美礼(平祐奈)

 

 

聖母女子高等学院1年生。
実家は貧乏なので優秀な成績を収めることで特待生として奨学金をもらって、
憧れの聖母女子高等学院に入学。
しかし、なかなかお嬢様だらけの雰囲気に馴染めずにいたところ、
優しく声をかけてくれたいつみに誘われて文学サークルに入部。
慈悲深いいつみを心から尊敬し、
いつみの実家で家庭教師のアルバイトをしていた。

 

 

  • ディアナ・デチェヴァ(玉城ティナ)

 

 

ブルガリアからの留学生。
いつみがブルガリアに留学していた時にいつみと知り合い、
学院長(いつみの父親)の計らいで特別に留学を認めてもらった。

 

 

  • 小南あかね(小島梨里杏)

 

 

聖母女子高等学院2年生。
老舗の料亭「こみなみ」の娘であるが、
跡継ぎは男というだけで兄と決まってることを内心ではあまり快く思っていない。
その反発心からスイーツ作りに夢中で、
専用キッチンがある文学サークルでも洋菓子作りに余念がない。

 

 

  • 北条先生(千葉雄大)

 

 

文学サークルの顧問教師。
女子たちのあっけらかんとした赤裸々トークに困惑しながら、
実は文学サークルを白石いつみとの逢瀬の場にしていた。

 

 

 

ankokujoshi-circle

 

 

 

映画「暗黒女子」の犯人告発小説

 

 

 

さて、新会長の提案により、
文学サークルの闇鍋定例会は自作小説の朗読会となりました。

 

 

「白石いつみはなぜ死んだのか?」

 

 

というテーマで、
4名それぞれが発表するのは小説というより、
犯人を告発するような内容なんです。

 

 

でもって、その内容はいわゆる「羅生門」スタイルで、
それぞれが疑惑の目を向ける犯人とおぼしき人物は食い違うんですよね。

 

 

自分視点で語られる彼女たちの小説はちょっと浅はかで短絡的で、
すべて白石いつみから打ち明けれた悩みを基にして、
そこに自分の推理をミックスさせたものだけど、

 

 

そんな動機でいつみが殺される必然はあるのか?

 

 

という点において、説得力はありません。
いつみがわざわざすずらんをダイイングメッセージにしたとしても、
かなりの部分で後付けのこじつけに思えます。

 

 

 

ankokujoshi itsumi

 

 

 

映画「暗黒女子」告発小説の内容(ネタバレあり)

 

 

  • 二谷美礼の告発(小説タイトル:太陽のような人)

 

 

高岡志夜が父親を誘惑してることに悩んでいた。
父がプレゼントした日本未発売の香水「ゲランのミュゲ」の香りはすずらん。
友情の証としていつみが美礼にプレゼントしたのはすずらんのバレッタ。
手にしたすずらんは犯人が高岡志夜だと告げるために…

 

 

  • 小南あかねの告発(小説タイトル:マカロナージュ)

 

 

家庭教師として美礼が家に出入りするようになってから盗難が相次ぐと相談され、
ついには祖母の形見として大切にしていたすずらんのバレッタまで盗まれた。
そのことを美礼に打ち明けようとしたところで転落死。
すずらんは犯人が二谷美礼だと告げるために…

 

 

  • ディアナ・デチェヴァの告発(小説タイトル:女神の祈り)

 

 

いつみは卒業したら文学サークルを解散すると口にしていた。
文学サークルがなくなって困るのは小南あかね。
洋菓子作りができる文学サークルが唯一の自分の居場所だったので、
サークルの解散には以前から猛反対していた。
いつみの体調が日に日に悪化していくのを目の当たりにして、
小南あかねが洋菓子に少しずつ毒盛りしてるに違いないと決めつけていたが、
彼女は料亭が火事になったときに火傷をしていて、
その火傷跡がすずらんの花の模様に似ていたことから、
すずらんは犯人が小南あかねだと告げるために…

 

 

  • 高岡志夜の告発(小説タイトル:紅い花)

 

 

今後もブルガリアから留学生を受け入れると約束していたのに、
それは全部デタラメで、いつみに裏切られたディアナ・デチェヴァは激高していた。
ディアナが呪いの呪文を唱えるところを偶然目撃した志夜。
犯人は花壇ですずらんを大切に育てていたディアナだと告げるために…

 

 

 

羅生門スタイル!

 

 

二谷美礼→犯人は高岡志夜
小南あかね→犯人は二谷美礼
ディアナ→犯人は小南あかね
高岡志夜→犯人はディアナ

 

 

 

…というように、
それぞれの小説は主観なので、

 

 

映画「羅生門」のように食い違いがあり、
当然ながら、映像ではそのあたりをうまく見せてくれます。

 

 

友情の証としてもらったバレッタが盗まれたことになっていたり…
体調を気遣って行っていたマッサージが呪いだったり…

 

 

ここで終わっていても「全員嘘つき」は成立するし、
結局誰が犯人なのかは分からないというのもアリだと思いますが、

 

 

でも、ここまではある意味まだ序盤戦。

 

 

 

映画「暗黒女子」の本編映像冒頭13分(二谷美礼の告発の途中まで)

 

 

映画「暗黒女子」の核心ネタバレ

 

 

核心をネタバレする前に、
みなさんは誰が怪しいと犯人予想してますか?

 

 

次の動画にはトリックが隠されています。
画面中央の青い蝶だけを見ていると、
容疑者たちのウラの顔が浮かんでくるんだとか。

 

 

僕は何度見ても意味不明なんですが…

 

 

 

このトリックを見抜ける?映画「暗黒女子」“裏”予告ムービー

 

 

 

実はある予告篇でも一瞬だけ重要な場面が映ってますが、
白石いつみは死んでません。
死んだことにして姿をくらましてました。

 

 

そこで、現会長の澄川小百合から、
白石いつみの書いた小説が読み上げられます。

 

 

 

白石いつみの小説(タイトル:死者のつぶやき)

 

 

 

自分が主役ではない人生なんて無意味。
ミッション系の女子高生と教師という禁断の関係は刺激的だったが、

 

 

それさえもどこか物足りなく感じるようになってきて、
自分が主人公の物語を引き立てる脇役をキャスティングすることにした。

 

 

優秀で自己主張の強い生徒の弱みを握ることで自分に絶対服従させる、
そんなシナリオを描いて声をかけたのが、

 

 

二谷美礼
高岡志夜
小南あかね
ディアナ・デチェヴァ

 

 

この4名。
彼女たちの弱みはいとも簡単に見つかるんですよね。

 

 

  • 二谷美礼はボランティア先で老人相手に援助交際していた
  • 高岡志夜は話題となった小説「君影草」がフランスの小説のパクリだった
  • 小南あかねは全焼した料亭に放火した犯人だった
  • ディアナ・デチェヴァは自分が留学するために実姉に大怪我を負わせた

 

 

 

なんかもうどうしようもないよね。
一番弱みを見せてはいけない相手に握られてしまった事実。

 

 

表向きは楽しそうに見えていた文学サークルも、
裏では圧倒的な服従関係にあったわけで、
逃げ場のない彼女たちは白石いつみに降服するしかなかったわけで、

 

 

自分を主役にした白石いつみの小説はこれ以上ないくらい完璧な作品でした。

 

 

 

ankokujoshi party

 

 

 

主人公としてますます輝き放つようになった白石いつみ。
しかし、元来優秀で自己主張の強い4人がずっと黙ってるわけがない。

 

 

自分の欲求を思いのままに従わせていた4人から、
思わぬ逆襲に遭うんですよね。

 

 

 

でも、彼女たちが自分の支配から抜け出すために、
逆に自分の弱みを握って脅してくることも全部お見通しでした。

 

 

そこで、屋上のテラスから飛び降りてみせた。
支配からの解放を求める彼女たちをあざ笑うかのように目の前で…

 

 

 

ankokujoshi joshi

 

 

いつみはお腹に授かった愛する北条先生との子供を父親に堕胎させられるんです。
そう仕向けたのは彼女たちが父親に告げ口したからで、
飛び降りてみせたのは復讐を完遂させるため。

 

 

すずらんを手にしていたのは生まれてくるはずだった子供の名前が「鈴蘭」なので…

 

 

 

暗黒女子キャラクター動画

 

ただ、彼女にとってはその後の出来事はさすがに誤算だったでしょう。

 

 

「実は生きてる」というのは想定内でしたが、
ここから先、ミステリーからホラー映画に変貌を遂げていくんです。

 

 

 

映画「暗黒女子」があぶり出す暗黒面(ネタバレあり)

 

 

ここからは澄川小百合(清水富美加)の独壇場。
公私共にずっといつみを陰日向にサポートしてきた小百合からしたら、
いつみが無理矢理堕胎させられたことは自分のことのようにショックでした。

 

 

でも、復讐を遂げた後のいつみは以前とは違った。

 

 

学院から追放され、行方が掴めなくなった北条先生。
ひどく落ち込んでいたところで小百合が教えてくれたのは北条先生の連絡先。

 

 

今は北条先生からの「愛されてる感」がたまらなく幸せだと、
耳を塞ぎたくなるような言葉を恥ずかしげもなくぬかしやがった。

 

 

その幸せが今の自分のすべてだ…って。
満面の笑みを浮かべながら充足した幸せぶりを話し続けるいつみ。

 

 

 

違う違う!
いつみはそんなんじゃない!

 

 

 

そう思いたくてもいつみはもう別世界。
今朝、小百合の待つ文学サークルに現れたいつみはもはや別人。
小百合からしたらそんなの本当のいつみじゃない。

 

 

そんないつみは美しくないし、見たくもない。
目の前からとっとと消え去ってほしい。

 

 

小百合の頭ん中で新たな小説が生み出されました。

 

 

 

ankokujoshi sayuri

 

 

 

有毒物質が含まれるすずらんを混ぜた紅茶でいつみを毒殺し、
次にいつみを裏切った許しがたい4人に苦しみを与え、
自分が主役になろうとするんです。

 

 

文学サークルの定期朗読会には闇鍋がつきもの。
それぞれが持ち寄った具材を放り込んで食べるのがルール。
具材を知ることができるのはサークルの会長だけ。

 

 

そこで、小百合が用意したのはいつみを毒殺したすずらん。

 

 

何も知らずに手をつけた4人は突然苦しみ始め、
挙げ句、いつみの亡霊が見えて恐怖におののきながら悲鳴を上げますが、
逃げ道はどこにもない。

 

 

さらに追い討ちをかけるように、
デザートとしていつみの体の一部が…

 

 

このあたりはもう完全にホラー!

 

 

でも、闇鍋には最初からすずらんなんて入ってないんですよね。
彼女たちに底無しの恐怖を味あわせることで目的で、

 

 

恐怖による支配で自分に対する忠誠を誓わせ、
今度は小百合が主人公として彼女たち4人を服従させることにしたんです。

 

 

それはつまり解放されることなき無間地獄。

 

 

自分が美しくあるためなら他人を踏みつけることに躊躇いはなく、
残酷でプライドが高く、自己中心的なエゴイスト。
そんな“裏”の顔を合わせ持つのが女子高生のリアルなのかもしれない。

 

 

 

映画「暗黒女子」本編特別映像

 

映画「暗黒女子」作品概要

 

 

原作:秋吉理香子
監督:耶雲哉治
脚本:岡田麿里
音楽:山下宏明
主題歌 : Charisma.com「#hashdark」
配給 : 東映、ショウゲート
制作プロダクション:ROBOT
出演者:
澄川小百合 - 清水富美加
白石いつみ - 飯豊まりえ
高岡志夜 - 清野菜名
ディアナ・デチェヴァ - 玉城ティナ
小南あかね - 小島梨里杏
二谷美礼 - 平祐奈
北条先生 - 千葉雄大
いつみの父親 - 升毅

 

 

 

「暗黒女子」映画オリジナル予告編

 

 

『暗黒女子』映画オリジナル予告編

 

映画「暗黒女子」あらすじ

 

 

聖母マリア女子高等学院3年生の白石いつみ(飯豊まりえ)は学院の経営者の娘で全生徒から憧れられるカリスマ的存在だったが、そんな彼女がある日、屋上のテラスから転落死した姿で発見された。彼女が主宰していた文学サークル内の誰かが殺したのではないか?という噂が流れる中、サークルの会長職を引き継いだ親友の澄川小百合(清水富美加)は恒例の定例会で「白石いつみはなぜ死んだのか?」というテーマでメンバーに自作させた小説の朗読会を行うことにするが…

 

 

 

映画「暗黒女子」の個人的ツボ

 

 

  • 平祐奈演じる二谷美礼は車椅子のおじいちゃん相手に援助交際してますが、場所は公園のトイレ。彼女が眼鏡を外した瞬間に聞こえてくる音がリアル。
  • 玉城ティナの眼力がホラー色を濃くするのはいいとして、呪いの呪文がシンプルすぎてワロタ。
  • 飯豊まりえ演じる白石いつみのセリフ「イ~~ヤ~だ~」はお嬢様とは裏腹の彼女の本性を象徴しているようで、流行語大賞にしたいくらい。

 

 

 

 

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