スポンサードリンク

「トイレのピエタ」残酷な世界で理不尽な運命に抗いながら生き抜いた青年が人生最期に描いた渾身のピエタに言葉を失う

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 人気ブログランキング

 余命3ヶ月の全力

 

 

RADWIMPSのボーカルであり、
神様的なソングライターの野田洋次郎主演なんだけど、

 

 

まるでRADWIMPSの世界観そのまんま。

野田洋次郎の演技というより自然体な雰囲気がすごくいい。

 

 

 

目指していた夢に挫折したうえに、
スキルス胃癌で余命3ヶ月の宣告をされた青年の苦悩と葛藤を描いた作品で、

 

 

真っ暗な闇の絶望の中で、
フラッシュのようにほんの一瞬ピカっと瞬く希望の光の眩しさを描いた作品で、

 

 

 

このまま何もしなくてもただ死ぬのを待つだけの気鬱な日々から抜け出したくてもどこにも逃げられず、

 

 

 

抗がん剤の副作用がもたらす生死の狭間で、
生きたいともがきながら、

死にたくないと何かにしがみつきながら、

 

 

 

「俺は今この瞬間生きてるぞー」

 

 

 

…って心底から実感しながら迎える最期の瞬間を描いた作品。

 

 

%e3%83%88%e3%82%a4%e3%83%ac%e3%81%ae%e3%83%94%e3%82%a8%e3%82%bf

 

 

 

生きること、死ぬこと

 

 

 

「君と僕が出会えた奇跡を信じてみたい」

 

 
この世界で生まれたことも死んでいくことも人は誰もがみんな初めてなんだから、

みんな人生初心者なんだから、すべてを肯定していくしかない。

 

 

運命だとか未来だとか、
二人がこの地球上で出会えた奇跡の確率を前にしたら何てことない。

 

 

 

 

生きてるって実感できるのは…

 

 

 

 

ただそれだけで素晴らしい。

ただそれだけで幸せ。

ただそれだけでこの世で最も美しい奇跡。

 

 

 

 

%e3%83%88%e3%82%a4%e3%83%ac%e3%81%ae%e3%83%94%e3%82%a8%e3%82%bf2%e4%ba%ba%e4%b9%97%e3%82%8a

 

 

そんな中で偶然に出会った少女との交流がただ自分を変えていくだけなら、
どこにでもありがちな作品できっとつまんなかったかもしれない。

 

 

 

でも、そうではなかった。

 

 

 

刻一刻と死に向かっていく青年の日常は少女と出会ったくらいでは何も変わらない。

だって、そんなこと言われなくたって自分が一番よく分かってるんだもん。

 

 

 

両親のいる実家に帰ったところで、

東京に戻ってみたところで、

 

 

 
余命3ヶ月の病気が治るわけでもなく、

 

 

死ぬのが怖くなくなるわけもなくなんでもなく、

 

 

 

「なんで俺が…」
「なんで俺なんだ!」

 

 

 

と、恨んで嘆いてみたところで、

 

 
結局、目の前の現実は何も変わらない。

 

 

 

このままいつもと何も変わらず、

今日も明日も同じ。

 

 

いや、明日はもう来ないかもしれないだけに、
彼が直面する現実はもっと深刻です。

 

 

 

ごくごく普通に過ごすと思ってた夏がまさか生涯最後の夏になるなんて誰も思わないし、

思ったところで何もしない、できないよね。

 

 

 

でも、僕たちが当たり前のように過ごす日常。
そんなもんは当たり前のようで当たり前ではないということをこれ以上ないくらい強烈なピエタで心に刻んでくれる作品。

 

 

 

%e3%83%88%e3%82%a4%e3%83%ac%e3%81%ae%e3%83%94%e3%82%a8%e3%82%bf%e7%94%bb%e5%ae%b6

 

 

 

そして、苦しいのは彼だけではなかった。

 

 

 

救いを求めていたのは彼だけではなかった。

 

 

病院で偶然出会った彼に、

 

 

 
「今から一緒に死んじゃおうか?」

 

 
…なんて明るく声かけたりする自由奔放な少女でありながら、

 

 
その実、生きることに疲れ果て、
死にたくても死ぬことができないでいるんですよね。

 

 

 

死んだように生きていた男の死にたくないという切なる願い

 

生きるのが辛くて死んじゃいたい願望が強い少女

 

 

 

 

「あんたなんか自分で生きることも死ぬこともできないじゃん!」

 

 

 

彼女が彼に浴びせる痛烈な言葉は自分が抱える感情の裏返し。
でも、大きな違いがある。

 

 
「死」を選べる彼女と「死」を選べない彼。

 

 
どれだけ強く生きることを望んでいても、
彼に残された時間は待ってくれない。

 

 

 

%e3%83%88%e3%82%a4%e3%83%ac%e3%81%ae%e3%83%94%e3%82%a8%e3%82%bf%e9%87%8e%e7%94%b0%e6%b4%8b%e6%ac%a1%e9%83%8e

 

 

 

世界は残酷で、
運命と呼ぶには理不尽で、
やっぱり人生初心者には永遠の難題ですね。

 

 

 

%e3%83%88%e3%82%a4%e3%83%ac%e3%81%ae%e3%83%94%e3%82%a8%e3%82%bf%e6%9d%89%e5%92%b2%e8%8a%b1

 

 

中盤ですでに何度も泣きながら見ていたのですが、

ラストはもう涙が止まらなくなりました。

 

 

 

浄化と昇天

 

苦しい感情のマイナスの浄化と、

たとえ一時でも恐怖の支配から解放されるという心の昇天。

 

 

 
それはまさに食べては排泄する自然の摂理に似ていて、

汚物を吐き出してはキレイに洗い流すトイレにはぴったりでした。

 

 


 

 

ところで、プールに金魚はあえてのあえて?(笑)

 

 

%e3%83%88%e3%82%a4%e3%83%ac%e3%81%ae%e3%83%94%e3%82%a8%e3%82%bf%e9%87%91%e9%ad%9a

 

 

生物というものは儚いものだから、

 

 

せめて生きてるうちは水槽ではなく広大なプールで思う存分に全力で泳げ!

 

 

生きてるうちは全力で走れ!生きてるうちは全力で生きろ!

 

 

 

そして、全力で死んでピエタのようになればいい。
自分が今しなければいけないことを問われるような作品でした。

 

 

 

%e3%83%88%e3%82%a4%e3%83%ac%e3%81%ae%e3%83%94%e3%82%a8%e3%82%bf%e3%83%97%e3%83%bc%e3%83%ab

 

 

 

エンディングで流れる主題歌がまた作品とリンクしていて素晴らしい♪

 

 

 

人生という名の何気ない毎日に突然終わりを知らされ、
「生きたい」という気持ちが増していく。

 

 

その日が来るまであがき続けるよ。

 

 

 

「ピクニック」
仲良しなどとはとても言えないこの『毎日』に
あまりに突然にさよならを切り出された
好きでもないのにフラれた僕を君は横で笑う
たまに上手に生きられた日には隠れて笑ってみた
「無様にもほどがある」
誰かが遠くで言う
じゃあ誰に教わればいい?
はじめて生まれたんだ
宇宙のまばたきの間の刹那に恋をしたよ
はじめてしがみついたこの世界の袖
振り払われようとて握りかえしたよ
(「ピクニック」野田洋次郎from RADWIMPSより)

 

 

 

作品紹介

 

 

監督:松永大司(監督デビュー作)
原案:手塚治虫
出演:野田洋次郎、杉咲花、リリー・フランキー、市川紗椰ほか

 

 

この作品の原案となったのは…

胃癌に冒された手塚治虫氏が病室で震える手をモルヒネで抑えながら書いていた日記の最後のページにあった作品の構想なんです。松永大司監督はこの構想を基にオリジナルストーリーを作りました。

 

 

その日記は以下の通り。

 

 

一九八九年一月一五日

今日はすばらしいアイディアを思いついた!トイレのピエタというのはどうだろう。

癌の宣告を受けた患者が、何一つやれないままに死んで行くのはばかげていると、入院室のトイレに天井画を描き出すのだ。

周辺はびっくりしてカンバスを搬入しようと するのだが、件の男は、どうしても神が自分をあそこに描けという啓示を、 便器の上に使命されたといってきかない。

彼はミケランジェロさながらに寝ころびながらフレスコ画を描き始める。 彼の作業はミケランジェロさながらにすごい迫力を産む。 傑作といえるほどの作品になる。 日本や他国のTVからも取材がくる。

彼はなぜこうまでしてピエタにこだわったのか?これがこの作品のテーマになる。
浄化と昇天。これがこの死にかけた人間の世界への挑戦だったのだ!

 

 

 

作品に込められたメッセージ

 

 

決壊して溢れ出す想像力。死を前に最後に残す生の刻印、その熱さ。今、この時、迷わず未来を信じようとする映画と出会えたことはとても良かった。感動した。

(映画監督の犬童一心がこの作品に寄せたコメント)

 

 
本来彼は人が羨むような大きな才能と可能性を持っていたと思いますが、
それがどうにもうまく発揮することができなかった。

 

 
でも、人生とは皮肉なもので、

 

 
死を前にしたところで全身から無限の想像力が溢れ出し、
自分がこの世界に生きた証として、
人生最期の夏にピエタを残そうと全力で命を振り絞る。

 

 

ロウソクの炎は消えゆく直前の一瞬が最も明るいと聞いたような気がしますが、
彼はまさにその一瞬で眩しいくらいの閃光を放ったようでした。

 

 

 
それはとてつもなく美しく、熱く、

 

 

 

生きろ!という強烈なメッセージのよう。

 

 

 

 

あらすじ

 

 

美大を卒業したものの画家への夢に破れ、窓ふきのアルバイトをしながらフリーターとして生活していた青年・園田宏は、ある夏の日、突然倒れて病院に運ばれる。精密検査を受け、その結果を家族と聞かなくてはならない宏だったが、郷里の両親に連絡する気になれず、偶然知り合った女子高生の真衣に妹役を演じてもらい、検査結果を聞く。そこで余命3カ月を宣告された宏は、死への漠然とした恐怖におびえながら入院生活を送ることになるが……。
映画.comより引用)

 

 

 

 
「トイレのピエタ」は人気ロックバンドRADWIMPSのVo.野田洋次郎が初主演にして手塚治虫最期の病床日記を映画化した作品。生と死に真正面から向き合う男女が行き着く先は…

 

 

美大時代の恋人さつきを演じたモデルの市川沙椰って、
女優もいけるやん!

 

 

%e3%83%88%e3%82%a4%e3%83%ac%e3%81%ae%e3%83%94%e3%82%a8%e3%82%bf%e5%b8%82%e5%b7%9d

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 人気ブログランキング

DVD宅配レンタル

コメントフォーム

名前

メールアドレス

URL

コメント

トラックバックURL: 

Amazonプライムで30日間無料で映画が見放題!

最近の投稿
カテゴリー
タグ
ソーシャル
人気の投稿
アーカイブ
Twitter でフォロー
応援のクリックお願い!
Amazonオススメ!
応援のクリックをお願い♪
スポンサードリンク

ページの先頭へ

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。