スポンサードリンク

「幸福のスイッチ」大切なものはすぐ近くにあると気付かされる心温まるドラマ

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 人気ブログランキング

幸福のスイッチオン!

 

和歌山県に田辺市を舞台にガンコ親父と3人娘が繰り広げる人生模様をユーモアとペーソスたっぷりに描いたハートウォーミングなヒューマンドラマなんですが、
気が付けばポロリポロリと涙があふれてきました。

 

 

%e5%b9%b8%e7%a6%8f%e3%81%ae%e3%82%b9%e3%82%a4%e3%83%83%e3%83%81

 

 

 

古き良き昭和なガンコ親父vs現代的な自己中娘

 
次女の怜を演じる上野樹里が、

 
「いるいる、こんな女の子」

 

 

という女性を等身大ですごくリアルに見せてるから、
ガンコ親父との感情的な対立もよくある家族の風景に見えるし、

 
このガンコ親父がまたいかにも昭和な頑固オヤジで、
なんだか古き良き日本の家族に現代的な怜という女の子をタイムスリップさせたような感じ。

 
長女の瞳(本庄まなみ)は亡くなった母親代わりであり、
気配り上手な面倒見のいい性格で、

 
三女の香(中村静香)はサバサバと割り切ったところもありますが、
天真爛漫でしっかり者の女子高生。

 

 

%e5%b9%b8%e7%a6%8f%e3%81%ae%e3%82%b9%e3%82%a4%e3%83%83%e3%83%81%e5%a7%89%e5%a6%b9

 
そんな姉妹に挟まれた次女の怜だけが自分中心で、

 
何事にも我慢が足りずにすぐにプッツンしてしまうし、
いつも不機嫌なわがまま娘に見えてしまうくらい、

 
父親も含めた家族それぞれのコントラストが絶妙です。

 
こういう家族はきっと全然めずらしくないんでしょうね。

 

 
お金にならない仕事ばかりする父を外づらの天才”と呼ぶくらい反発してるのは次女だけなら、
家業に馴染めないのも次女だけ。

 
母親が死んだのも過労を強いた父親のせいで、
おまけに浮気までしてると勝手に思ってるのも次女だけ。

 
そんな次女にだけキツイ言葉を次から次へと浴びせる父も本当は愛情たっぷりなんだけど、
面と向かえば素直になれずに、
ケンカ口調でついつい厳しく当たってしまいます。

 
だから、折り合いがつかずに軋轢が生じるのも無理ないですが、
そんな二人が父の入院をキッカケに少しずつ打ち解けていく姿がとてもリアルで、
微笑ましく感じられました。

 

 

 

ある意味、
二人は似た者親子なんですよね。

 

 

仕事における“プロフェッショナル”とは…?

 
自分のデザインに絶対的な自信がある怜は上司から、

 

 
「お客の求めている絵を描け!」

 

 
と厳しく命令されても従う気は全然なく、
あくまでも自分の描きたいデザインにこだわりました。

 
そのせいで仕事先を辞めることになっても気にしない。

 

 

%e5%b9%b8%e7%a6%8f%e3%81%ae%e3%82%b9%e3%82%a4%e3%83%83%e3%83%81%e4%b8%8a%e5%8f%b8%e3%81%a8%e3%82%b1%e3%83%b3%e3%82%ab

 
いくら仕事とはいえ、
イラストレーターとして妥協することは絶対にできない彼女は説得する彼氏に悪態をついても、

 

 
譲れないものは絶対に譲らない

 

 
これは父親似の頑固さです。

 
その父は父で、
たとえ家計が火の車になろうが電気屋として自分の売った商品が故障すれば責任を持ってキチンと無償で修理するし、

 
お客様第一の精神だから、
それがお金にならない仕事であってもまったく気にしない。

 
そんな父の姿勢が娘の怜には「家庭を顧みない仕事人間」としか映らないから、
やたらと猛反発されてしまうわけですが、

 
二人とも根本にあるのは仕事に対するプロ意識で、
でも、同じように頑固でも、
二人で決定的に違うのは娘が「プロ」の意味を履き違えてることかな。

 
怜は確かにデザインのセンスは一流かもしれませんが、

 
クライアントが発注したデザインをイメージ通りに製作することが本当の意味での「プロ」であり、
自分が描きたいデザインを描けるのはまずその世界で認められてからだと思います。

 
フリーランスならともかく、
デザイン会社に勤めてるイラストレーターであればクライアントの意向が何よりも最優先になるから、
どんなにセンスが良くても自由な創作活動は二の次で仕方ないはず。

 
彼氏にも、

 
「営業の気持ちも考えろよ」

 
と諭されますが、
最初から聞く耳なんて持ってないから完全に無視。

 
一方の父親は入院中の病院を抜け出してまで、
激しい雷雨の中であっても修理依頼のあった家庭を一件一件訪問してまわります。

 

 

%e5%b9%b8%e7%a6%8f%e3%81%ae%e3%82%b9%e3%82%a4%e3%83%83%e3%83%81%e6%b2%a2%e7%94%b0%e7%a0%94%e4%ba%8c

 
小さな電器店を営む父のそんな姿勢こそプロであり、
初めて父と一緒に仕事をしてその姿を目の当たりにした怜はいつも誰かのせいにして投げ出していた自分の甘さに気付くんですね。

 

 
たかだか電球を交換しただけなのに、
お客さんから、

 
「人生が明るくなったみたい」

 
なんて喜ばれる仕事を父がしていたということ、

 
お金にならなくても、
お客さんに喜んでもらうことこそ大事なんだ

 

 

…と知った怜はその瞬間から父に対する反発が少しずつ尊敬に変わり始めるんです。

 
そして、それは自分の仕事においても、
イラストレーターとして何よりもまずお客さんに喜んでもらうデザインを描くことが大事というように考え方が変わりました。

 

 

 みんな家中なんでもナショナル~♪

 

 

考えてみれば田舎町にはよくこんな電器屋さんがあったように思います。

 
最近は大手の量販店が都心部にも郊外にも乱立し、
個人営業の電器屋さんは次々と廃業に追い込まれてますが、

 
それが意味するのは資本の力が勝るということでしょうか。

 
以前はどこにでも「あなたの町の電器屋さん」があって、

 
ちょっとした修理でも気軽に足を運んでくれたし、
温もりのあるアフターサービスをしてくれましたが、

 
今は昔と違ってご近所付き会いは希薄化する一方だから、
それに合わせてお客さんも個人営業の電気屋さんから大量に商品を扱う大手の量販店に流れていくし、
サービスの質も修理が完了すればすぐに、

 

 
「はい、さようなら」

 
で、帰り際に、

 

 
「ちょっとお茶でもどうぞ…」

 
なんていうコミュニケーションはほぼ絶滅してしまいました。

 
これも時代の流れなんだろうけど、

 

 
「サービス=0円」

 

 

の精神で地域住民のために
日夜奔走するような電器屋さんが今となっては懐かしいかな。

 
わずか数分で終了するような修理でさえも、
出張料という名目でウン千円も取られるのはやっぱ頭にくるもんね。

 

 
幸福のスイッチはきっとすぐそばにある

 

 

 

気づいてなかっただけで案外近くにあるもんです。

人生が明るくなるスイッチ。

 

 

そんなふうに思わせてくれる作品でした。

 

 

作品紹介

 

「幸福のスイッチ」(2006年日本)
監督:安田真奈
出演:上野樹里、沢田研二、本上まなみ、中村静香ほか

 

 

 

 

あらすじ

小さな町で電器店を営む父(沢田研二)は“お客様第一主義”で、採算を度外視してまでアフターサービスに力を入れていた。そんな父に反発して上京し、東京のデザイン会社でイラストレーターとして働く次女の怜(上野樹里)はことあるごとに上司と衝突し、ついにはブチ切れて会社を辞めてしまった。新たな仕事先がなかなか見つからず、貯金も底をついて生活に困り果てた彼女のもとに、妹の香(中村静香)から「姉の瞳(本上まなみ)が倒れて入院したからすぐに戻ってきてほしい」という手紙が届いたことで大慌てで実家に帰省するが、入院したのは実は姉ではなく父だった。骨折して動けない父の代わりにそのまま家業を手伝わされるハメになった彼女はまったくやる気がなくてふてくされるが…。

  • このエントリーをはてなブックマークに追加
  • 人気ブログランキング

DVD宅配レンタル

コメントフォーム

名前

メールアドレス

URL

コメント

トラックバックURL: 

Amazonプライムで30日間無料で映画が見放題!

最近の投稿
カテゴリー
タグ
ソーシャル
人気の投稿
アーカイブ
Twitter でフォロー
応援のクリックお願い!
Amazonオススメ!
応援のクリックをお願い♪
スポンサードリンク

ページの先頭へ

%d人のブロガーが「いいね」をつけました。