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映画「少女」夜の綱渡りのごとく危ういバランスで生き抜く女子高生の死生観とは…

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「告白」で衝撃的デビューを飾った湊かなえの原作「少女」は累計100万部突破の人気小説で、本田翼と山本美月のダブル主演で映画化した作品。17歳の夏休みを前に「人が死ぬ瞬間が見たい」という倒錯的な願望が抑え切れなくなった二人の少女は…

 

 

危うい17歳

 

 

17歳…それは子供以上大人未満な危うい年齢。

 

 

女子高生…それは純粋な心の中で蠢く残酷な凶暴性。

 

ヨルの綱渡り…それは暗闇の中で毎日を生きる女子高生の不安定感。

 

 

 

少女

 

 

 

 

 

夏休み前のある日。
親友の由紀(本田翼)と敦子(山本美月)の前に突然現れた転校生の滝沢紫織(佐藤玲)から少し自慢げに、

 

 

「死体って見たことある?」

 

 

…と、何気なく問いかけられたことがキッカケで、
モヤモヤしていた心の闇に一筋の光が射してきたように高揚する二人。

 

 

死体ではなく、人が死ぬ瞬間が見たい!

 

 

そんな狂気の衝動がわずか一瞬で全身を駆け巡ったんですよね。
とり憑かれたように走り出したこの危険な衝動はもうどうにも抑え切れない。

 

 

 

少女

 

 

ニヒルでクールな性格の由紀は人が死ぬ瞬間を見たいという強い衝動に駆られてから、
「死」というものに魅入られてしまい、

 

余命僅かで死にゆく少年を目の当たりにしようと画策した結果、
小児病棟でボランティアを始めるんです。

 

幼い頃に認知症の祖母を殺害しようとした過去もあり、
生きることに毎日うんざりしてるんですよね。

 

 

少女

 

 

天真爛漫でリーダー的な存在だった敦子はたった1度のミスで大事な剣道の団体戦で敗れて以来、
陰湿なイジメの被害者となって生きる気力をなくしてしまい、

 

年老いながらやがて死んでいく入居者の死と接すれば真逆の生きる勇気を得られるのではないかという期待を求め、
老人ホームでボランティアを始めるんです。

 

天真爛漫に見えていたのは実は繊細で神経質な性格の裏返しで、

SNSの裏サイトで悪口を書かれたりするから、
過度の不安症によって過呼吸で倒れることもあるくらい。

 

そんな自分を唯一理解してくれる由紀だけが心の支えだったんです。

 

 

少女

 

 

 

二人の間に割り込んできた悪魔的転校生

 

 

少女

 

ところが…
夏休みの前から些細なことで何となく仲違いしてしまい、
お互いに話しかけるキッカケをつかめずにいたまま夏休みに突入しちゃうんです。

 

 

でも、疎遠になったことが逆によかったかもしれない。

 

 

二人にはそれぞれ新たな出会いがあって、
その出会いが倒錯した願望にのめり込んでいく由紀を解き放ち、
何度もフラッシュバックするトラウマに苛まれる敦子を再生させるんですよね。

 

 

さすがは湊かなえ作品。

 

 

点と点と、

もう一つの点が線になって一気につながっていくクライマックスは息つく暇がないくらい興奮しっぱなしだったし、

 

若さゆえの歪んだ好奇心がもたらす悪意のない狂気のおぞましさが独特のタッチで描かれ、

身悶えしながら、身震いするような結末でした。

 

 

少女

 

こんな衝動に駆られるって少女期特有のものだとしたら、
それはそれでやっぱり怖い。

 

 

 

死生観

 

 

 

「人が死ぬ瞬間を見てみたい」

 

 

そんな発想することがすでにおぞましい…けど、
誰だってこれまで生きてきた中で由紀のような衝動に駆られる瞬間ってあったと思います。

 

そんな衝動からこの映画の物語は始まるわけですが、
「死を考える」ということは同時に「生を考える」ということであり、
もっと言えば「命を考える」ということでもあるから、

 

生死いずれかの極限を体験すれば誰だって、
その反対側にある想いに執着しやすくなるような気がするんですよね。

 

 

少女

 

「生きたい」という思いと「死にたい」という思い。
まったく正反対だけど、実は表裏一体で、
生きていれば誰もが何度も直面する感情の一つじゃないかな。

 

 

 

そして、思う。
アンバランスな夜の綱渡りを終えて、
2本の足でしっかりと大地を踏みながら歩いていくのが大人になるということか。

 

 

生きていてよかった…と。

 

 

 

因果応報

 

 

ある人は投身自殺に追い込まれ、
ある人は強制わいせつで逮捕され、
ある人は身内からナイフで刺され、
ある人は食べ物を喉に詰めて窒息…

 

自分が犯したことはすべて自分に跳ね返ってくるんですよね。

 

冤罪なのに一家離散になっちゃったのは同情の余地もありますが、
湊かなえの力技はやっぱ素晴らしい。

 

 

少女

 

 

 

 

山本美月がお目当てだったのに、
ほとんど笑顔を見せない本田翼の演技が圧巻でした。
元気印を完全に封印し、
悪魔のような狂気の演技に女優としての成長を感じたわ。

 

 

 

作品概要

 

 

タイトル:少女
原作:湊かなえ
監督:三島有紀子「しあわせのパン」「繕い裁つ人」
脚本:松井加奈/三島有紀子
主題歌:GLIM SPANKY「闇に目を凝らせば」
配給:東映
公開日:2016年10月8日(土)
キャスト:
桜井由紀:本田翼
草野敦子:山本美月
高雄孝夫(おっさん):稲垣吾郎
滝沢紫織(転校生):佐藤玲
小倉一樹(国語教師):児嶋一哉
牧瀬光(由紀の彼氏):真剣佑

 

 

小説の読後感がなんともイヤ~な気分にさせられることから、

 

 

“イヤミスの女王”

 

 

と呼ばれる湊かなえの映像化作品はほぼ全て見てますが、
その中でも2012年にフジテレビで放映されたドラマ「高校入試」は毎週毎週引っ張られました。
湊かなえ自身が脚本を務め、暗めの演出が複雑な人間関係を際立たせてたかな。

 

 

 

過去の映画化作品

 

 

告白(2010年6月5日公開/監督:中島哲也/主演:松たか子)
北のカナリアたち(2012年11月3日公開/監督:阪本順治/主演:吉永小百合)
※原作は『往復書簡』所収の短編「二十年後の宿題」
白ゆき姫殺人事件(2014年3月29日公開/監督:中村義洋/主演:井上真央)
少女(2016年10月8日公開/監督:三島有紀子/主演:本田翼・山本美月)

 

映画化された作品はすべて衝撃的で面白かったです。

 

 

 

あらすじ

 

 

高校2年の夏休み前、由紀(本田翼)と敦子(山本美月)は転入生の紫織(佐藤玲)から自殺した親友の死体を目撃したという自慢話を聞いて以来、「自分も人の死を目の当たりにしたい」と思うようになってしまった。そこで、由紀は病院の小児病棟でボランティアをしながら重病で余命幾ばくもない少年の死を、敦子は老人ホームでお手伝いをしながら、入居者の死を目撃しようとするが…。

 

 

 

 

 

YUKI
女子高生はみんな心に闇があるねん
HIRO
出たー!女子校あるある

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