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映画「ごめん」は無力な少年が凛々しいオトナのオトコに成長するまで

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「おしっことちゃうやん!」

国語の授業中になぜかオチンチンがムクムクと大きくなってしまい、
「あぅん…」という声を挙げ、

トイレに駆け込んだ主人公の少年セイが、
パンツに付着していたネバネバを見て発した言葉がコレ。

ごめんトイレ

 

ごめん

この作品は小学校6年生のセイが“精通”する場面から始まるんですが、
クラスの女の子にモテモテの親友ニャンコよりも、
オチンチンに毛が生えてる親友のキンタよりも一足早く、


“オトナのおとこ”


になった彼が年上の女の子ナオちゃんに恋をしてしまう、
きっと誰もが経験のあるような、ほろ苦い初恋の物語なんです。
気持ちはまだまだ子供なのに、
体は無自覚のうちに勝手に“オトナ”になったセイは初めて人を好きになるわけですが、
でも、それが「恋」かどうかなんて彼には分からない。
何をしていても気になってしゃーない。
頭の中では寝ても覚めてもナオちゃんのことばかり考えてしまう。
もはやコントロール不能ですわ。
そして、「もう一度会いたい」という純粋な思いから、
一心不乱に京都まで足を運んで彼女の家を探し始めるんですが、
やっとの末に会えた彼女には…

 

「あんた、ストーカーちゃうやろな」

 

と冷たく突き放されてしまうんです。

でも、彼は、

 

「僕にもよう分からんけど、もう一度会いたかったんです」

 

と素直に思いを打ち明けたことで気持ちが通じたのか、
その後二人はデートをするんですが、

 

やっぱりすでに“オトナ”のような彼女と、
“オトナ”になったばかりの彼の心はすれ違い、
うまくいかないことばかり…。

 

 

ごめん2ショット

 

 

それでも、
会えるだけで気持ちが舞い上がり、
喜びで胸がいっぱいの彼は勇気を振り絞って、

 

人生で初めての「告白」をしますが、

 

 

あっさりと玉砕

 

「なんで僕が好きになる人は自分のことを好きになってくれへんねん」

 

…と、大きく落胆してしまう彼の姿を見てると、
なんだかやっぱりかつての自分の心境と重ね合わせてしまいます。
いや、正しくは今の心境ともリンクするかな。

 

僕が好きになる人はいつだって好きな人がいる。
だから、フラれるというジンクスが…

 

 

國村隼演じる父親の励ましがまたいいんです。

 

 

「俺が女の子やったらセイに惚れるのにな」

 

 

「気色悪いこと言わんといて」

 

 

…なんてあっさりと切り返すセイ。
この父子愛がなんとも穏やかで微笑ましい。
お母さんには恥ずかしくてとにかく知られたくない状況。
でも、知ってるんですよね。

 

レベッカの「フレンズ」という名曲が頭ん中で流れます。

 

くちづけを交わした日はママの顔さえも見られなかった♪



この頃って母親にすごく甘えたい気持ちも抜けきれず、
でも、大人ぶりたい気持ちもあって、なんとも複雑な気分になりますよね。

 

ごめんパンツ

 

 

 

 

ガキのまま突っ走れ!

小学6年生にとって2つも年上の女の子は脅威(笑)
だって、同級生ですら女の子は成長が早いから大人に見えるもんね。

それでも好きになってしまったら思いのまま、まっすぐに突っ走れるけど、
家庭環境が複雑な彼女に、

 

“寂しい”って言ったら、あんた何とかしてくれるん?」

 

と強い口調で言われたとき、
どうにも出来ない自分の無力さを痛感させられる彼の表情を見てるのがなんともツラかったです。

 

そりゃあ女の子のほうが大人だけど、
年下の男だってオトナに見えるように目一杯背伸びをして頑張ってるんだよね。

 

 

でも、やっぱりガキはガキなわけで…。
無力なりに何とかしたいって思ってるわけで…。

 

 

そんな彼が一大決心をするクライマックス、
勇ましくて凛々しい“オトナのおとこ”

 

でカッコよかったぞ。

 

 

ごめん自転車

 

 

そう、好きな女の子のためなら男は全力で一生懸命になれるんです。
爽快感と疾走感が実に気持ちいい作品でした。

 

セイが言うことを聞いてくれない自分のオチンチンに、

 

 

「お前なんで大きくなるねん」

 

と話しかけるシーンとか、
物差しで自分のサイズを測るシーンなど、

 

男なら誰でも経験のあることだから思わずプッと吹き出してしまうくらい微笑ましくて、
懐かしくて、ちょっぴり恥ずかしくもある、
一歩ずつゆっくりとオトナに近づいていく少年の物語でした。

 

ひこ田中の同名児童小説の映画化作品です。

ごめん
余談ですが…
当時僕がテアトル梅田に見に行った時に舞台挨拶があったんです。

 

主人公のセイ役の久野雅弘くんは映画そのまんまだったし、
ナオ役の櫻谷由貴花ちゃんはすごく可愛かった。

 

あれからもう14年も経ったけど、引退しちゃったのかな。

久野雅弘くんはたまに見かけますが…
國村隼は絶好調ですね。

 

 


「ごめん」(’02)
監督:冨樫森
出演:久野雅弘、櫻谷由貴花、河合美智子、國村隼ほか

 

 

ストーリー

大阪郊外に住む小学6年生のセイこと七尾聖市(久野雅弘)はある日、祖父母のお使いで行った京都の漬物屋にいた中学2年生のナオこと瓜生直子(櫻谷由貴花)に一目惚れをした。夢にまで出てくるほど彼女のことが頭から離れない彼はもう一度彼女に会うために京都に向かうが、そこで知った事実にショックを受けてしまう…

 

冨樫森監督のキャリア

冨樫森冨樫森
日活ロマンポルノの名作「変態家族 兄貴の嫁さん」(1984年周防正行監督作品)の助監督として参加したことがキャリアのスタートで、オムニバス映画「ポッキー坂恋物語・かわいいひと」(1998年)の一編で監督デビュー。その後、「非・バランス」が高く評価され、香港映画のリメイク「星に願いを」あたりまでは良かったんですが、朝ドラを映画化した2013年公開の「おしん」の大コケが響いたのか…それ以降は発表なし。

 


 

ほんの少しネタバラ

ナオちゃんがセイに対して恋心を持っていたかどうかは正直わかりません。
ただ、家庭環境が複雑で、まもなく京都から延岡に引っ越すのは事実。

本心を誰にも語ることができずに「寂しかった」という面があったのも事実じゃないかな。

 

どんなに背伸びをしたところで現実は変わらないし、変えられない。
自分の無力さを痛感させられる瞬間ほどつらいことはない。
少年にとって年齢とか距離を埋めることはできても、
「寂しい」という心の奥にある感情を埋めるにはあまりにも幼すぎました。

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