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小栗旬の初監督作品「シュアリー・サムデイ」はバカで最強だった自分を取り戻そうと必死でもがくアフター青春映画。

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俳優としても多忙を極める小栗旬が監督デビューした「シュアリー・サムデイ」は映画好きが自分のやりたいことをやりきった作品で、負け組の若者が文字通り「いつかきっと」と希望を胸に這い上がろうとするが…

 

 

小栗旬の初監督作品「シュアリー・サムデイ」

 

 

この胸にSOME DAY.
「クローズZERO」のキャストやスタッフを中心に“チーム小栗”でも結成したのかな。

 

 

小栗旬が発案したアイデアを脚本家の武藤将吾がシナリオ化し、
4年の歳月を経てようやく小栗旬初監督作品として世に出たのがこの作品ですが、

 

 

「バカでも格好悪くても本気ならそれでええやん」
というスタンスがなんとも爽快で気持ちいい。

 

 

文化祭でライブをやってモテたい一心の5人の男子高校生がお披露目の舞台となるはずの文化祭が中止になると知って、
校長たちに、

 

 

「文化祭を中止するなら学校を爆破する」

 

 

と予告して、
教室に籠城したまではよかったけど、
自分たちの思い通りに中止が撤回されたことで、

 

 

さて、爆破装置解除…となったときに、
なぜか装置が止まらなくて、
そのまま大爆発して教室が吹っ飛んでしまったもんだから、さあ大変。

 

 

この事件のせいで退学処分となった彼ら5人の3年後はみんなそれぞれに冴えなくて、
「こんなはずじゃなかった」と心のどこかで思いながらもどうにもならず、
一度歯車の狂った彼らの人生はなかなか元通りに軌道修正ができないでいます。

 

 

でも、行き詰まりのどん底にあっても、

 

 

「このままではいけない」
という前向きな思いもしっかりと持っていて、
曽我部恵一の劇中歌「バンドやろうぜ」の歌詞にある、

 

 

「クズ野郎カス野郎バカ野郎でもいいんだ」
「自分に嘘をつかなけりゃ輝いていられるさ」

 

 

の通りに、
自分たちらしいやり方で、
“バカで最強”だった自分たちに必死の覚悟で戻ろうとするところがリアルなんです。

 

 

 

SURELY SOMEDAY

 

 

 

「シュアリー・サムデイ」が見せてくれるもの

 

 

その場のノリと勢いだけで突っ走る若者の末路なんて大体想像つくもんですが、
「シュアリー・サムデイ」も本来の意図に反して教室爆破事件を起こしてしまった時点でその後の人生の行く末が決定づけられたような若者の物語なんですよね。

 

 

でも、そんなくだらないほどおバカな失敗にも挫けずに、
もう終わりだなんて腐らずに、
明日が来ればヤクザのボスに臓器を全部取られて海に沈められるかもしれないと分かっていても、

 

それでもまだ自分たちには未来が残されてる、
「いつか…」
という希望があって、

 

 

「SURELY SOMEDAY=いつかきっと」

 

 

…って心の中で信じ続けるところがなんとも清々しい気分にさせてくれます。

 

 

巧の父親(竹中直人)は彼らに向かって「勢いだけじゃねえか」と苦笑を浮かべますが、
彼らはまだまだ走ることができるし、

 

 

目標がなくても向こう見ずで突っ走ることができるんです。
失うものがないから、がむしゃらに熱くなることができるんです。

 

 

それがまた若さあふれる強力な爆走エネルギーでもありますが、

 

 

鬱屈した心情で八方塞がりになってる陰鬱な大人よりも、
無鉄砲に所狭しと暴れ回る若者の方がよっぽど熱くて生き生きしていて、
未来に明るい希望があるような気さえします。

 

 

 

SURELY SOMEDAY 5shot

 

 

 

初監督としての小栗旬

 

 

小栗旬が映画好きであることは演出を見れば明らかで、
ガイ・リッチー監督のイギリス映画「ロック、ストック&トゥー・スモーキング・バレルス」を意識して作ったそうですが、

 

 

確かにそう思えるような演出もありますし、
既視感ありありの似たような場面がたくさんあります。

 

 

パクリではなくオマージュなんだろうけど、
例えば、麻薬の取引現場に踏み込まれたヤクザが警官に向けて銃を撃ちまくる場面の最後にボスが背を向けて去るところでコートがふわっとなるのは明らかにジョン・ウー監督のタッチだし、

 

 

スローモーションとか音楽の多用はデビュー作によく見られる演出。
トレインスポッティング」的なところも。

 

 

エンドロールのNG集はジャッキー・チェン映画でおなじみだし、
ロール後は確実に“おまけ”があるだろうと思ってたら案の定でした。
映画好きなら絶対にあってほしいもんね。

 

 

タイトルシークエンスのポップな感じは大好きだし、
全体的には全然悪くないんだけど、
2時間集中力が保たないのはテンポの問題が大きいかな。

 

 

作品のテンポだけはちょっと批判的になりましたが、
the telephonesの石毛輝が歌うオープニングの「Guilty」に合わせて人物紹介するのはなかなか躍動感があってカッコいい演出でしたし、

 

 

すべてがつながる脚本にも勢いがあって、
「?」なこともすぐ後にその意味を教えてくれるのでよかった。

そんな演出はタランティーノ的。

 

 

 

SURELY SOMEDAY 2shot

 

 

初めての監督作品だからこそ陥りやすい、
“アレもコレも全部必要でカットできない症候群”
という病気も患ってますね。

 

 

友情出演で豪華キャストにチョイ役をお願いしたことが逆に足かせになっちゃって、
ムダに長いと感じるシーンが多いですし、
そのせいで途中何度か集中力が切れてしまうもん。

 

 

撮影したシーンは全部使いたくなるのは監督としておそらく当然の心理で、
できれば切りたくないと思うんでしょうね。

 

 

でも、編集で“切る”のも仕事だから、
アレもコレもと欲張ってたら、
結果的にダラダラしてテンポの悪い作品になっちゃいかねません。

 

 

この脚本なら90分くらいで締めた方がよかったような…。

 

 

ま、映画として拙い部分も多々ありますが、
そんなところもひっくるめて映画好きが作った映画として僕は好き。

 

 

 

SURELY SOMEDAY run

 

 

 

「シュアリー・サムデイ」の豪華キャスト

 

 

「シュアリー・サムデイ」は初監督作品を盛り立てるために、
岡村隆史、妻夫木聡、大竹しのぶ、上戸彩、井上真央、原日出子、吉田鋼太郎ら、
小栗旬と親交の深い俳優が友情出演してることから、

 

 

「小栗旬のために豪華キャストが集結」
と宣伝してますが、

 

 

どうせなら主役級にもっとメジャーな配役ができなかったのかな…と思ったりもします。
ま、これはこれで無名に近いからこそ先入観がなくていいのかもね。
※公開当時はほとんど無名に近かったんです。

 

 

 

「シュアリー・サムデイ」作品概要

 

 

監督:小栗旬
脚本:武藤将吾
音楽:菅野よう子
プロデューサー:山本又一朗
製作国:2010年日本
公開日:2010年7月17日
配給:松竹
上映時間:122分
出演者:
小出恵介
勝地涼
小西真奈美
綾野剛
鈴木亮平
ムロツヨシ
竹中直人

 

 

 

小栗旬自身も警官Bとしてカメオ出演してるところがいかにも映画好きらしい。
アルフレッド・ヒッチコック監督とかM・ナイト・シャマラン監督も自分の作品によく出てくるし、マーベルのスタン・リーも実写化作品に端役で1カット出演してることが多いです。

 

 

 

「シュアリー・サムデイ」あらすじ

 

 

退屈な高校生活を送る巧(小出恵介)ら5人の高校生は女の子にモテたいという一心で文化祭に向けて必死でバンドの練習を続けていたが、学校の都合で一方的に文化祭の中止を決定したことに反対し、ハッタリのつもりで爆弾を仕掛けた教室に立てこもって、校長たちに中止の撤回を要求した。ところが、ちょっとした手違いで火薬が爆発してしまったことで彼らは退学処分となってしまう。それから3年後。冴えない人生を送っていた巧と京平(勝地涼)は車に轢かれた金髪の女がジュラルミンケースと車を奪って逃走するのを偶然目撃するが、その場に取り残されたのがかつての仲間で今はヤクザに成り下がった和生(鈴木亮平)だったことで、彼らはヤクザのボスの亀頭(吉田鋼太郎)から和生が奪われた3億円と女を明日までに連れてくるように脅迫されてしまう…。

 

 

 

HIRO
秀人役の綾野剛が持ってる「5秒見つめるだけで女を落とす」という才能は羨ましい(笑)

 

 

 

 

「シュアリー・サムデイ」予告編

 

 

 

 

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