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「川の底からこんにちは」中の下の人生上等!社歌(歌詞入り)

 

上京して5ヵ所目の職場で上京してから5人目となるバツイチ子持ちの彼氏と付き合う上京して5年目の派遣OLが病気で倒れた父親に変わって倒産寸前のしじみ加工工場を再建しようと奮闘するヒューマンコメディなんですが、これがとんでもない快作!

 

中の下人生上等!

 

派遣OL、木村佐和子
口癖が「しょうがない」で、
自ら「所詮ワタシは“中の下の女”なんですから」と卑下し、
同僚のOLからどうしようもなく最低でダメな彼氏と別れることを勧められても、

 

 

「自分が“中の下”だから仕方ない」
と気持ちいいくらいサッパリと割り切ってるんです。

 

過去の男に捨てられた理由も、
「ワタシはスイカみたいなオッパイじゃないから高望みできない」
…だって(笑)

 

変な意味で自分の性分が痛すぎるほど分かっていて、
それ以上は求めない。
“中の下”人生上等って感じなんですよね。

 

 

 

その生き方は突き抜けていて痛快でもありますが、
世の中のほとんどの人たちが実は中の中ではなく“中の下”なわけで、
それが何も悪いわけでも何でもないわけで、
そう開き直るのは潔いよ。

 

当初はそれが妥協だったけど、
“中の下”の現実を受け入れられるようになってからは吹っ切れました。

 

自分でも呆れるほどにダメダメな人生でも、
口癖の「しょうがない」の一言で片付けて「はい、おしまい」ではなく、
そんなどん底から這い上がって頑張ろうとしてるからこそ、
思わず拍手を送りたくなるような清々しい爽快感があるんだよなー。

 

川の底からこんにちは

 

「一生懸命生きてる人はそれだけで滑稽に見えるもの」
「生きてること自体恥ずかしい」

 

…なんていう女子大生の非情なセリフが劇中にありますが、
一生懸命が滑稽でカッコ悪いのではなく、
たとえ無様であっても、
すべてありのままの自分をさらけ出す生き方がカッコ良いと思えるんです。

 

中年にもなれば当然お腹も出てくるし、
若い頃と同じようにはいかなくなるもんですよね。

 

だからこそ、その分だけ何事にも一生懸命に打ち込むわけで、
若い女性を前にしたら不釣合いと分かっていても自分なりに思いっきり背伸びして、
少しでもカッコよく見られたいとオシャレぶって振る舞うわけで、
それが中年男のサガというもの。

 

“ヅラ”でもええやん。

 

そのくらいの見栄は許してください。
でも、どうあがいても結局自分が“中の下”であることには変わりなく、
そこを自ら認められるかどうかで人生は大きく変わってくるのかもしれません。

 

佐和子にしたって頭ん中ではそれが十分すぎるほど分かってはいても、
なかなか心の底の底では現実を受け入れられなかったし、
彼氏がダメダメなのも本心とは裏腹に自分にはお似合いだと無理矢理思い込ませてましたからね。

 

 

「あんたはダメな男」
「だけど、私だって大した女やない」
「仕方がないからこの先もあんたとやっていくって決めたの」

 

そんなセリフにも彼女の現状認識と妥協という決意が現れてますが、
偽ることなく誠実に頑張るしかないんですよね。
どうしようもないボンクラ男でも「好き」という気持ちに嘘はないんだもん。

 

 心が変われば人生も変わる。
彼女が潔く開き直ってからはすごくポジティブで逞しいほど強かったです。
蛙の恋人はカエル!?ではないもんね。

 

 

川の底からこんにちは彼氏

 

オブセッションのから解放

 

 

父親が営むしじみ工場のおばちゃんたちも一癖も二癖もあるような人たちばかりで、
とてもじゃないけど一筋縄ではいかないんですが、
でも、佐和子がおばちゃんたちに今の自分の胸の内を本音でズバッとぶっちゃけてからは態度が一変し、佐和子の存在を認め、受け入れるようになりました。

 

やっぱ人間、腹の中を見せないと人の心を動かすのは難しいよね。
佐和子が作った新しい社歌を社員全員で歌う場面がこの作品の最大のハイライト。
これがまた痛快で、社会を揶揄した感じが実に面白い。

 

でもって、おばちゃんたちと打ち解けたことで、
家出の一因でもあった彼女の「新しいお母さん」という長年のオブセッションから解放されたのも良かった。

まさに人生の応援歌的な作品。
満島ひかりが醸し出す脱力感がとても気持ちいい作品でした。

 

「木村水産」社歌(歌詞)

 

 

川の底からこんにちは社歌

 

「木村水産」社歌

上がる上がるよ消費税
金持ちの友達一人もいない
来るなら来てみろ大不況
その時ゃ政府を倒すまで
倒せ倒せ政府
シジミのパック詰め
シジミのパック詰め
川の底からこんにちは
一度や二度の失敗と駆け落ちぐらいは屁の河童
ダメな男を捨てられない
仕事は基本つまらない
中の下の生活
所詮みんな中の下
楽しいな楽しいな
中の下 中の下
どうせみんな大した人生じゃないし
鼻っから期待してませーん
しじみのパック詰め
しじみのパック詰め
川の底からこんにちは

 

 

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「川の底からこんにちは」のロケ地

 

 

作品にちなんでシジミの名産地として知られる茨城県茨城町個沼がロケ地。
個沼産のシジミとかしじみ汁も出てきます。
茨城県日立市にあるかみね動物園、
水戸市の水戸赤十字病院や鹿島臨海鉄道でも撮影が行われました。

 

「川の底からこんにちは」の作品情報

 

監督脚本:石井裕也
製作国:2009年日本
公開日:2010年5月1日
上映時間:112分
配給:ユーロスペース/ぴあ
出演:
満島ひかり(木村佐和子/派遣OL)
遠藤雅(新井健一/佐和子の彼氏)
相原綺羅(新井加代子/健一の娘)
志賀廣太郎(木村忠夫/佐和子の父)
岩松了(木村信夫/佐和子の叔父)

 

ぴあフィルムフェスティバルのスカラシップ作品で、「舟を編む」や「映画 夜空はいつでも最高密度の青色だ」の石井裕也監督の商業映画デビュー作。
脚本を気に入った満島ひかりが自ら石井監督に「私を選ばないと損しますよ」って売り込んだとか。

 

 

川の底からこんにちは おばちゃん

 

「川の底からこんにちは」のあらすじ

 

上京して5年目の派遣OLの木村佐和子(満島ひかり)は仕事も恋愛もうまくいかず、なんとなく妥協した日々を送っていたが、父親(志賀廣太郎)が肝硬変で倒れたという報が届いたことで帰郷することになった。一人娘の彼女は叔父の信夫(岩松了)から父が営む実家のしじみ工場の後を継ぐよう求められるが、家出同然で上京してから父とは疎遠になっていただけになかなか決心がつかず、その上従業員のおばさんたちにはまったく相手にされず、会社の経営も倒産寸前に追い込まれていた。おまけに、どうしようもない子連れのバツイチ彼氏の健一(遠藤雅)は娘の加代子(相原綺羅)をほったらかして佐和子の同級生の友美(鈴木なつみ)と浮気してしまう…。

 

「川の底からこんにちは」の予告篇

 

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[speech_bubble type=”rtail” subtype=”L1″ icon=”man1.png” name=”HIRO”]めっちゃ元気が出るわー![/speech_bubble]

 

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